【ロック】マナコスト別カード一覧、サイドボード
2012年3月6日 レガシー/Legacy目次 http://himajin.diarynote.jp/201103131200449531/
その他のロック記事
http://himajin.diarynote.jp/201203232055411303/ (総論、サンプルレシピ)
http://himajin.diarynote.jp/201301022249496514/ (クリーチャー一覧、機能別カード一覧)
http://himajin.diarynote.jp/201302272100124510/ (パッケージ一覧)
http://himajin.diarynote.jp/201307292137525447/ (PW+装備品対策一覧)
たまには特定のアーキタイプの解説とか。
ロック/The Rockとは、色々な見方があるでしょうがここでは黒緑白からなるグッドスタッフのことを指すことにします。黒緑でもロック/The Rockはよく組まれますが、あくまでここでは両義性を排除するために用語を統一させておきます。
私がこれまで一番長く使い続けてきたアーキタイプはメロン/Melonとロック/The Rockですが、とりあえずロック/The Rockの基本と魅力について書いてみます。メロン/Melonの方は[ZEN]~[SOM]ブロックを経て《タルモゴイフ/Tarmogoyf》が空気なマーベリック/Maverickの型が主流になっちゃってからは使う頻度も減っちゃったので、あまり最近のはよく分からないし。レガシーからMTG始めたプレイヤーとしては《タルモゴイフ/Tarmogoyf》が好きで緑系デッキ使ってますからね。
今回はロック/The Rockの
・マナコスト別カード一覧
・サイドボード
をまとめてみました。
【マナコスト別カード一覧】
まずロック/The Rockに採用されるカードの唱えるためのマナコストは0~4マナが基本です。レガシーにおいて5マナ以上のカードを唱えるのは一工夫が必要で、環境の速度が平均的ならば通常は4マナでさえ重く感じることが多いです。例えば4・5マナのカードを採用するときは、「レガシー環境で使われる同マナ域のカードは《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》と《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》と《自然の秩序/Natural Order》がある」ということを一度思い出すと我に帰れたりします。それらと比べて今自分が採用しようと考えているカードはどの程度強いか、改めて考え直してみましょう。それを踏まえて、メインボードに入りうる各マナコストのカードを見てみましょう。
・Xマナ
大事なのはもちろん《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith》の有無。これがあるかないかでデッキそのものががらりと変わりますね。
・2マナ
2マナは主に《タルモゴイフ/Tarmogoyf》と豊富なアド枠からなり、個人的にロック/The Rockを組む上でXマナを除いて一番大切なマナ域です。1マナで相手のカードに対処しつつ2マナ域で複数回アドを稼いで《タルモゴイフ/Tarmogoyf》と3・4マナ域で一気にフィニッシュするのがロック/The Rockの基本戦略の1つで、一番爽快な回り方を見せてくれるパターンだと思います。
まず《タルモゴイフ/Tarmogoyf》をほぼ確定枠として、アド枠に何を何枚採用するかでデッキの大まかな方向が決まります。特に大事なのが「《Hymn to Tourach》を採用するかどうか」で、《Hymn to Tourach》があるなら土地構成は「機能付き土地を極力減らす」かまたは「土地枚数を多めにする」ことでマナ基盤の安定を重視し、マナ加速には《貴族の教主/Noble Hierarch》や《金属モックス/Chrome Mox》より《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》を優先しましょう。もちろんマナソースを増やす方向で安定性を求める場合は機能付き土地を多めに採用するなどしないと、終盤に無駄ドローが増えて「個々のカードパワーが高くあるべき」というロック/The Rockの基本原理を破ってしまうので気を付けましょう。黒ダブルを出すためには《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》やハイブリッドランドを採用するのが手です。黒ダブルを出しやすくする構成にした場合は《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》なり《ファイレクシアの十字軍/Phyrexian Crusader》なり黒ダブルのパワーカードを採用することを検討できますね。
その他のアド枠のカードもデッキの他のスロットを大幅に決めてくれます。例えば《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》が入ればさらに装備品パッケージが必要になりますしクリーチャーもそこそこ必要でしょう。《闇の腹心/Dark Confidant》が入るならばなるべくデッキ全体の点数で見たマナコストを抑えたりライフゲイン手段を入れたり。《叫び大口/Shriekmaw》は長期戦にまったくならないのならば《喉首狙い/Go for the Throat》のほぼ下位互換ですからマナソースがやや多めのじわじわアド差を広げていくデッキになります。まず2マナから決めておけばデッキの方向性が見えやすくていいですね。
またアド枠以外にも、2マナには《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》や《潮の虚ろの漕ぎ手/Tidehollow Sculler》や《ヨツンの兵卒/Jotun Grunt》といった2つ以上の機能を持つカードがあります。そういった多機能なカードを採用することでメインから受けを広くなるだけでなく、サイドのスロットを開けやすくなるというメリットもありますね。これはサイドを組む段階になって気にするところでもあるので、レシピの中で一番枚数が変化しやすい部分でもあります。
以下のマナ域は互いに相関を強く持つのでどのマナ域から順に作る、というようなことは難しく、各マナ域を行ったり来たりしながら構築しましょう。
・3マナ
3マナは純粋なパワーカードの宝庫です。《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》をほぼ確定スロットとして、もう1スロットクロックに割くかどうかを考えましょう。《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft》を止めてくれる《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》や攻防ともに優秀で装備と相性のいい《未練ある魂/Lingering Souls》など、2マナ域に何を採用したかを基準に3マナ域のクロックを決定する感じで。ここでも多機能枠を取ることでサイドのスロットを広げられますが、3マナのカードが増えるともっさりして動きが非常に悪くなるのでほどほどに。
・4マナ以上
4マナ以上はそれ1枚でゲームを決められるようなものでないと採用は難しく、そしてもちろんあまり数を積むことができません。ご利用は計画的に。《自然の秩序/Natural Order》を使う場合は青系のデッキと違って引いてしまった《大祖始/Progenitus》を処理しにくいので、《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》辺りと組ませるといろいろ噛み合って使いやすいです。
・1マナ以下
1マナのドローも1マナのクロックもないロック/The Rockにとって1マナ域は潤滑油系のカードが中心になります。一番無難なのがマナ加速と除去と手札破壊を4~6枚程度ずつ詰む感じで、採用した2・3マナ域に合わせて適切なマナ加速の種類と数を選びましょう。《Hymn to Tourach》や《壌土からの生命/Life from the Loam》や《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》を採用しているなら《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》を優先。そうでない場合、《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》を採用しているなどアーティファクト比率が高いなら《貴族の教主/Noble Hierarch》優先。そこまでアーティファクト比率が高くなく1ターン目に唱えたい2マナの呪文が多くかつアドを取る手段が多いのなら《金属モックス/Chrome Mox》優先。
追加の除去は環境次第で使い分けましょう。低タフネスのクリーチャーが多いなら黒除去を優先し、ファッティの殴り合いが期待されそうなら《流刑への道/Path to Exile》を。《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》もデッキの周りを安定させるために便利ですが、2・3ターン目にマナをフルに使いたいことが多い構成だとマナ食い虫の《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》は回しにくいので、《ミリーの悪知恵/Mirri’s Guile》も選択肢に入れましょう。《ミリーの悪知恵/Mirri’s Guile》は2枚以上入れにくいですし、《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》にしてもせいぜい3枚ですね。どちらも初手に引けると心強いですが、デッキにこういうカードが増えすぎるとデッキパワーも個々のカードパワー自身も落ちてしまうのでほどほどに。こういう複数引きたくないカードは極力1・2挿しにするか《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》や《壌土からの生命/Life from the Loam》を積むなどして1枚1枚のカードパワーを保ちやすくしましょう。
・土地
土地枚数は20枚以下、22枚前後、24枚前後、26枚以上と色々なパターンがあります。普通のデッキ同様、コントロール要素の強いデッキや重めのカードをぶっぱしたいデッキなら土地は多めで。2マナ域に色拘束が強いカードがある場合はマナ基盤を重視し、逆に2マナ域にシングルシンボルのものしかないならば強力な無色・単色土地を多めに積んでみましょう。もちろんマナ加速に《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》を採用しているならば土地はやはり多め、手札破壊と《貴族の教主/Noble Hierarch》を採用しているならデュアルランドとフェッチランドは《Bayou》と《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》が多めで基本土地は《森/Forest》と《沼/Swamp》を重視。デッキの4割がマナソースに割かれるので、土地の選択を誤るとそれはそのままデッキパワーの低下につながります。個々のカードパワーが高くあるべき、というロック/The Rockの基本原理はもちろん土地にも適用されることを忘れないようにしましょう。
そして構築が終わったら、以下の項目をチェックしましょう。
例えば主要なクロックが全部緑のクリーチャーだったり全部墓地依存だったら考え直した方がいいかもしれません。赤系デッキが多い環境だったら、《ミラディンの十字軍/Mirran Crusader》を過信しない方がいいかもしれません。汎用カードは必須ではありませんが、サイドボードを組みやすくしてくれるので大事ですしメインから相手の《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》に対処しやすくなります。《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft》に対処できないと何もできずに3回殴られて終わりという悲しいパターンがあります。自分もパワーカードを連打して楽しむためにも止める手段を用意した方が無難です。
【サイド】
基本的にメインかサイドに《悟りの教示者/Enlightened Tutor》を積むチューターボードが楽ちん。メインに《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith》が積まれているなら同様にクリーチャーでチューターボードができますが、こっちは少し重いので過信せずにちゃんと軽いクリーチャー以外での対策も積んだ方がいいですね。自分の緑のファッティが墓地利用するため自分の墓地にも影響を与えてしまう《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》や《次元の狭間/Planar Void》は採用しにくいです。採用しているマナ加速次第では、チューターボードに《In the Eye of Chaos》や《魔力流出/Energy Flux》のような色の合わない対策カードを乗せるのもいいですね。
その他のロック記事
http://himajin.diarynote.jp/201203232055411303/ (総論、サンプルレシピ)
http://himajin.diarynote.jp/201301022249496514/ (クリーチャー一覧、機能別カード一覧)
http://himajin.diarynote.jp/201302272100124510/ (パッケージ一覧)
http://himajin.diarynote.jp/201307292137525447/ (PW+装備品対策一覧)
たまには特定のアーキタイプの解説とか。
ロック/The Rockとは、色々な見方があるでしょうがここでは黒緑白からなるグッドスタッフのことを指すことにします。黒緑でもロック/The Rockはよく組まれますが、あくまでここでは両義性を排除するために用語を統一させておきます。
私がこれまで一番長く使い続けてきたアーキタイプはメロン/Melonとロック/The Rockですが、とりあえずロック/The Rockの基本と魅力について書いてみます。メロン/Melonの方は[ZEN]~[SOM]ブロックを経て《タルモゴイフ/Tarmogoyf》が空気なマーベリック/Maverickの型が主流になっちゃってからは使う頻度も減っちゃったので、あまり最近のはよく分からないし。レガシーからMTG始めたプレイヤーとしては《タルモゴイフ/Tarmogoyf》が好きで緑系デッキ使ってますからね。
今回はロック/The Rockの
・マナコスト別カード一覧
・サイドボード
をまとめてみました。
【マナコスト別カード一覧】
まずロック/The Rockに採用されるカードの唱えるためのマナコストは0~4マナが基本です。レガシーにおいて5マナ以上のカードを唱えるのは一工夫が必要で、環境の速度が平均的ならば通常は4マナでさえ重く感じることが多いです。例えば4・5マナのカードを採用するときは、「レガシー環境で使われる同マナ域のカードは《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》と《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》と《自然の秩序/Natural Order》がある」ということを一度思い出すと我に帰れたりします。それらと比べて今自分が採用しようと考えているカードはどの程度強いか、改めて考え直してみましょう。それを踏まえて、メインボードに入りうる各マナコストのカードを見てみましょう。
・Xマナ
多機能枠
《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith》
アド枠
《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》
その他
《過去の受難/Suffer the Past》
大事なのはもちろん《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith》の有無。これがあるかないかでデッキそのものががらりと変わりますね。
・2マナ
アド枠
《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》
《Hymn to Tourach》
《闇の腹心/Dark Confidant》
《森の知恵/Sylvan Library》
《叫び大口/Shriekmaw》
《壌土からの生命/Life from the Loam》
《ジェラードの評決/Gerrard’s Verdict》
フィニッシャー枠
《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
《苦花/Bitterblossom》
《墓忍び/Tombstalker》
《セラの報復者/Serra Avenger》
多機能枠
《漁る軟泥/Scavenging Ooze》
《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》
《潮の虚ろの漕ぎ手/Tidehollow Sculler》
《ヨツンの兵卒/Jotun Grunt》
除去枠
《盲信的迫害/Zealous Persecution》
《喉首狙い/Go for the Throat》
《悪魔の布告/Diabolic Edict》
マナ加速枠
《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》
その他
《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》
《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》
《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben》
《呪文滑り/Spellskite》
《銀騎士/Silver Knight》
《絡み根の霊/Strangleroot Geist》
《恐血鬼/Bloodghast》
《小悪疫/Smallpox》
《Sinkhole》
《虚空の杯/Chalice of the Void》
《巻物棚/Scroll Rack》
2マナは主に《タルモゴイフ/Tarmogoyf》と豊富なアド枠からなり、個人的にロック/The Rockを組む上でXマナを除いて一番大切なマナ域です。1マナで相手のカードに対処しつつ2マナ域で複数回アドを稼いで《タルモゴイフ/Tarmogoyf》と3・4マナ域で一気にフィニッシュするのがロック/The Rockの基本戦略の1つで、一番爽快な回り方を見せてくれるパターンだと思います。
まず《タルモゴイフ/Tarmogoyf》をほぼ確定枠として、アド枠に何を何枚採用するかでデッキの大まかな方向が決まります。特に大事なのが「《Hymn to Tourach》を採用するかどうか」で、《Hymn to Tourach》があるなら土地構成は「機能付き土地を極力減らす」かまたは「土地枚数を多めにする」ことでマナ基盤の安定を重視し、マナ加速には《貴族の教主/Noble Hierarch》や《金属モックス/Chrome Mox》より《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》を優先しましょう。もちろんマナソースを増やす方向で安定性を求める場合は機能付き土地を多めに採用するなどしないと、終盤に無駄ドローが増えて「個々のカードパワーが高くあるべき」というロック/The Rockの基本原理を破ってしまうので気を付けましょう。黒ダブルを出すためには《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》やハイブリッドランドを採用するのが手です。黒ダブルを出しやすくする構成にした場合は《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》なり《ファイレクシアの十字軍/Phyrexian Crusader》なり黒ダブルのパワーカードを採用することを検討できますね。
その他のアド枠のカードもデッキの他のスロットを大幅に決めてくれます。例えば《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》が入ればさらに装備品パッケージが必要になりますしクリーチャーもそこそこ必要でしょう。《闇の腹心/Dark Confidant》が入るならばなるべくデッキ全体の点数で見たマナコストを抑えたりライフゲイン手段を入れたり。《叫び大口/Shriekmaw》は長期戦にまったくならないのならば《喉首狙い/Go for the Throat》のほぼ下位互換ですからマナソースがやや多めのじわじわアド差を広げていくデッキになります。まず2マナから決めておけばデッキの方向性が見えやすくていいですね。
またアド枠以外にも、2マナには《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》や《潮の虚ろの漕ぎ手/Tidehollow Sculler》や《ヨツンの兵卒/Jotun Grunt》といった2つ以上の機能を持つカードがあります。そういった多機能なカードを採用することでメインから受けを広くなるだけでなく、サイドのスロットを開けやすくなるというメリットもありますね。これはサイドを組む段階になって気にするところでもあるので、レシピの中で一番枚数が変化しやすい部分でもあります。
以下のマナ域は互いに相関を強く持つのでどのマナ域から順に作る、というようなことは難しく、各マナ域を行ったり来たりしながら構築しましょう。
・3マナ
フィニッシャー枠
《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》
《土を食うもの/Terravore》
《未練ある魂/Lingering Souls》
《ファイレクシアの十字軍/Phyrexian Crusader》
《包囲の搭、ドラン/Doran, the Siege Tower》
《ミラディンの十字軍/Mirran Crusader》
《ニクサシッド/Nyxathid》
アド枠
《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》
《永遠の証人/Eternal Witness》
《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》
《破滅的な行為/Pernicious Deed》
《マラキールの門番/Gatekeeper of Malakir》
《ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena》
《裏切り者グリッサ/Glissa, the Traitor》
多機能枠
《名誉回復/Vindicate》
《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》
《忘却の輪/Oblivion Ring》
《化膿/Putrefy》
その他
《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》
《火と氷の剣/Sword of Fire and Ice》
《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine》
《エイヴンの思考検閲者/Aven Mindcensor》
《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》
《光と影の剣/Sword of Light and Shadow》
《惑乱の死霊/Hypnotic Specter》
3マナは純粋なパワーカードの宝庫です。《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》をほぼ確定スロットとして、もう1スロットクロックに割くかどうかを考えましょう。《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft》を止めてくれる《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》や攻防ともに優秀で装備と相性のいい《未練ある魂/Lingering Souls》など、2マナ域に何を採用したかを基準に3マナ域のクロックを決定する感じで。ここでも多機能枠を取ることでサイドのスロットを広げられますが、3マナのカードが増えるともっさりして動きが非常に悪くなるのでほどほどに。
・4マナ以上
フィニッシャー枠
《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》
《自然の秩序/Natural Order》
《最後のトロール、スラーン/Thrun, the Last Troll》
《刃砦の英雄/Hero of Bladehold》
《深淵の迫害者/Abyssal Persecutor》
《情け知らずのガラク/Garruk Relentless》
《ファイレクシアの抹消者/Phyrexian Obliterator》
《悪斬の天使/Baneslayer Angel》
《原初の狩人、ガラク/Garruk, Primal Hunter》
《蟲の収穫/Worm Harvest》
《憎悪/Hatred》
《太陽のタイタン/Sun Titan》
《墓所のタイタン/Grave Titan》
《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine》
アド枠
《目覚ましヒバリ/Reveillark》
その他
《崇拝/Worship》
《大変動/Cataclysm》
《滅び/Damnation》
《神の怒り/Wrath of God》
《戦の惨害/Ravages of War》
《ハルマゲドン/Armageddon》
《殴打頭蓋/Batterskull》
《ガイアの復讐者/Gaea’s Revenge》
《テラストドン/Terastodon》
《大祖始/Progenitus》
4マナ以上はそれ1枚でゲームを決められるようなものでないと採用は難しく、そしてもちろんあまり数を積むことができません。ご利用は計画的に。《自然の秩序/Natural Order》を使う場合は青系のデッキと違って引いてしまった《大祖始/Progenitus》を処理しにくいので、《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》辺りと組ませるといろいろ噛み合って使いやすいです。
・1マナ以下
マナ加速枠
《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》
《金属モックス/Chrome Mox》
《Jeweled Amulet》
《貴族の教主/Noble Hierarch》
《暗黒の儀式/Dark Ritual》
《極楽鳥/Birds of Paradise》
《老練の探険者/Veteran Explorer》
《エラダムリーのぶどう園/Eladamri’s Vineyard》
手札破壊枠
《コジレックの審問/Inquisition of Kozilek》
《思考囲い/Thoughtseize》
《陰謀団式療法/Cabal Therapy》
除去枠
《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
《流刑への道/Path to Exile》
《見栄え損ない/Disfigure》
《暗黒破/Darkblast》
《麻痺/Paralyze》
《恐ろしい死/Ghastly Demise》
《四肢切断/Dismember》
《無垢の血/Innocent Blood》
その他
《有毒の蘇生/Noxious Revival》
《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
《ミリーの悪知恵/Mirri’s Guile》
《バジリスクの首輪/Basilisk Collar》
《悟りの教示者/Enlightened Tutor》
《ルーンの母/Mother of Runes》
《再活性/Reanimate》
《偵察/Reconnaissance》
《森を護る者/Sylvan Safekeeper》
《自然との融和/Commune with Nature》
1マナのドローも1マナのクロックもないロック/The Rockにとって1マナ域は潤滑油系のカードが中心になります。一番無難なのがマナ加速と除去と手札破壊を4~6枚程度ずつ詰む感じで、採用した2・3マナ域に合わせて適切なマナ加速の種類と数を選びましょう。《Hymn to Tourach》や《壌土からの生命/Life from the Loam》や《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》を採用しているなら《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》を優先。そうでない場合、《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》を採用しているなどアーティファクト比率が高いなら《貴族の教主/Noble Hierarch》優先。そこまでアーティファクト比率が高くなく1ターン目に唱えたい2マナの呪文が多くかつアドを取る手段が多いのなら《金属モックス/Chrome Mox》優先。
追加の除去は環境次第で使い分けましょう。低タフネスのクリーチャーが多いなら黒除去を優先し、ファッティの殴り合いが期待されそうなら《流刑への道/Path to Exile》を。《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》もデッキの周りを安定させるために便利ですが、2・3ターン目にマナをフルに使いたいことが多い構成だとマナ食い虫の《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》は回しにくいので、《ミリーの悪知恵/Mirri’s Guile》も選択肢に入れましょう。《ミリーの悪知恵/Mirri’s Guile》は2枚以上入れにくいですし、《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》にしてもせいぜい3枚ですね。どちらも初手に引けると心強いですが、デッキにこういうカードが増えすぎるとデッキパワーも個々のカードパワー自身も落ちてしまうのでほどほどに。こういう複数引きたくないカードは極力1・2挿しにするか《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》や《壌土からの生命/Life from the Loam》を積むなどして1枚1枚のカードパワーを保ちやすくしましょう。
・土地
マナ基盤
フェッチランド
デュアルランド
基本土地
《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》
SOMランド
ハイブリッドランド
ミシュラランド
《ミシュラの工廠/Mishra’s Factory》
《樹上の村/Treetop Village》
《ナントゥーコの僧院/Nantuko Monastery》
《活発な野生林/Stirring Wildwood》
息切れ防止
《地平線の梢/Horizon Canopy》
《ヴォルラスの要塞/Volrath’s Stronghold》
その他
《不毛の大地/Wasteland》
《Maze of Ith》
《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》
《Karakas》
《ボジューカの沼/Bojuka Bog》
《暗黒の深部/Dark Depths》
《陰謀団のピット/Cabal Pit》
《ヤヴィマヤのうろ穴/Yavimaya Hollow》
《市長の塔/Tower of the Magistrate》
《トロウケアの敷石/Flagstones of Trokair》
《コーの安息所/Kor Haven》
土地枚数は20枚以下、22枚前後、24枚前後、26枚以上と色々なパターンがあります。普通のデッキ同様、コントロール要素の強いデッキや重めのカードをぶっぱしたいデッキなら土地は多めで。2マナ域に色拘束が強いカードがある場合はマナ基盤を重視し、逆に2マナ域にシングルシンボルのものしかないならば強力な無色・単色土地を多めに積んでみましょう。もちろんマナ加速に《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》を採用しているならば土地はやはり多め、手札破壊と《貴族の教主/Noble Hierarch》を採用しているならデュアルランドとフェッチランドは《Bayou》と《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》が多めで基本土地は《森/Forest》と《沼/Swamp》を重視。デッキの4割がマナソースに割かれるので、土地の選択を誤るとそれはそのままデッキパワーの低下につながります。個々のカードパワーが高くあるべき、というロック/The Rockの基本原理はもちろん土地にも適用されることを忘れないようにしましょう。
そして構築が終わったら、以下の項目をチェックしましょう。
・単体で強くないカードを入れすぎていないか
・手札破壊、除去、アドバンテージ手段がきちんと盛り込まれているか
・《非業の死/Perish》に耐えられるクロックが十分いるか
・墓地対策の影響を受けないクロックが十分いるか
・《稲妻/Lightning Bolt》に強いクロックが十分いるか
・汎用性のあるカードが入っているか
・《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft》に対処できるか
例えば主要なクロックが全部緑のクリーチャーだったり全部墓地依存だったら考え直した方がいいかもしれません。赤系デッキが多い環境だったら、《ミラディンの十字軍/Mirran Crusader》を過信しない方がいいかもしれません。汎用カードは必須ではありませんが、サイドボードを組みやすくしてくれるので大事ですしメインから相手の《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》に対処しやすくなります。《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft》に対処できないと何もできずに3回殴られて終わりという悲しいパターンがあります。自分もパワーカードを連打して楽しむためにも止める手段を用意した方が無難です。
【サイド】
チューター
《悟りの教示者/Enlightened Tutor》
追加の手札破壊
《思考囲い/Thoughtseize》
《強迫/Duress》
《陰謀団式療法/Cabal Therapy》
《潮の虚ろの漕ぎ手/Tidehollow Sculler》
置物対策
《自然の要求/Nature’s Claim》
《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》
《クローサの掌握/Krosan Grip》
コンボ対策
《沈黙/Silence》
《真髄の針/Pithing Needle》
《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist》
《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》
《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben》
《アメジストのとげ/Thorn of Amethyst》
《抵抗の宝球/Sphere of Resistance》
《法の定め/Rule of Law》
墓地対策
《外科的摘出/Surgical Extraction》
《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》
《墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage》
《根絶/Extirpate》
《虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb》
《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
《ヨツンの兵卒/Jotun Grunt》
《漁る軟泥/Scavenging Ooze》
《太陽と月の輪/Wheel of Sun and Moon》
《虚空の力線/Leyline of the Void》
追加の除去
《流刑への道/Path to Exile》
《死の印/Deathmark》
《見栄え損ない/Disfigure》
《暗黒破/Darkblast》
《盲信的迫害/Zealous Persecution》
《悪魔の布告/Diabolic Edict》
《仕組まれた疫病/Engineered Plague》
《蔓延/Infest》
《翼の破片/Wing Shards》
《ファイレクシアの変形者/Phyrexian Metamorph》
その他
石鍛冶パッケージ、もしくは単に装備品
《暖気/Warmth》
《壌土からの生命/Life from the Loam》
《たい肥/Compost》
《戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War’s Wage》
《魔力流出/Energy Flux》
《果たし合いの場/Dueling Grounds》
《最後のトロール、スラーン/Thrun, the Last Troll》
基本的にメインかサイドに《悟りの教示者/Enlightened Tutor》を積むチューターボードが楽ちん。メインに《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith》が積まれているなら同様にクリーチャーでチューターボードができますが、こっちは少し重いので過信せずにちゃんと軽いクリーチャー以外での対策も積んだ方がいいですね。自分の緑のファッティが墓地利用するため自分の墓地にも影響を与えてしまう《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》や《次元の狭間/Planar Void》は採用しにくいです。採用しているマナ加速次第では、チューターボードに《In the Eye of Chaos》や《魔力流出/Energy Flux》のような色の合わない対策カードを乗せるのもいいですね。
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