【カード紹介】《Chains of Mephistopheles》
2013年3月14日 カード紹介 コメント (6)目次:http://himajin.diarynote.jp/201103131200449531/
カード紹介一覧:http://himajin.diarynote.jp/201108012306394608/
デッキ一覧:http://himajin.diarynote.jp/201102172159081800/
私の好きなカード、もといあまりあまり注目されていないカードや多くの人が注目しているけど未だ大きな結果は残していないカード、昔は使われていたのに今はメタ的に奮わないカード、それを活かせるデッキさえ登場すれば活躍しそうなカードなど、いわゆるワンチャンカードを主にレガシー目線で紹介していきます。
【特徴】
EDH御用達の置物。少々テキストが分かりにくいですが、要するに通常ドロー以外のドローでは手札が増えなくなるカードです。具体的には手札がある状態での追加ドローは手札を1枚捨ててからの1枚ドローに置換、手札がない状態での追加ドローはライブラリーの一番上を1枚墓地に置くだけのドローなしに置換、というものです。詳しい挙動については過去のMTGとりびあ(http://himajin.diarynote.jp/201211210019595715/)もご参照ください。これ1枚貼るだけで《渦まく知識/Brainstorm》は「『手札があれば1枚捨ててから1枚引き、手札がなければ単にライブラリートップを1枚墓地に置く』を3回繰り返した後に更に手札を2枚戻す」という3枚ディスアドで墓地を肥やすカードに。同様に《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》のmode 2も起動するたびに2枚ディスアドな効果に。つまりは青ドロー対策の置物です。
【メリット】
・持続的
置物なので《真髄の針/Pithing Needle》のように《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》のドロー能力を恒常的に封鎖でき、《虚空の杯/Chalice of the Void》のように相手の軽量ドローを腐らせることができます。
・コンボ対策になる
黒いデッキのコンボ対策は手札破壊です。しかし手札破壊は今引きに弱く、ちょっとやそっとの手札破壊では軽量ドローの連打から強引にコンボスタートされてしまいます。しかし《Chains of Mephistopheles》なら相手の軽量ドロー連打を封じてくれるので、コンボスタートさせないだけでなく相手のバウンスを探しにいくプレイングさえ抑制してくれます。またアーティファクトでないので、他のアーティファクトによるコンボ対策と併用した場合に《ハーキルの召還術/Hurkyl’s Recall》で一掃される心配はありません。
・対象を取らない
通常の手札破壊と違って対象を取らないため、手札破壊全般のように《神聖の力線/Leyline of Sanctity》で無効化されたりはしませんし、《Hymn to Tourach》のように《誤った指図/Misdirection》や《方向転換/Divert》で涙目になることもありません。ただし《神聖の力線/Leyline of Sanctity》で他の手札破壊が止められると《Chains of Mephistopheles》だけではコンボを抑えられないので、《神聖の力線/Leyline of Sanctity》がきになる環境なら他の置物によるコンボ対策とも併用しましょう。
・その他の大量ドローにも刺さる
青1マナドローへの対策にしかならないのであれば非常に守備範囲の狭いサイドカードになってしまいますし、それなら《虚空の杯/Chalice of the Void》の方が分かりやすいでしょう。しかし《Chains of Mephistopheles》はそれ以外の大量ドローにも効くという点で差別化できます。レガシーで他にどんなドローがあるかと言えば、黒青緑続唱/BUG Cascadeの《祖先の幻視/Ancestral Vision》やスニークショー/Sneaky Showの《グリセルブランド/Griselbrand》、エンチャントレス/Enchantressの《アルゴスの女魔術師/Argothian Enchantress》に親和エルフ/Elves!の《垣間見る自然/Glimpse of Nature》と《威厳の魔力/Regal Force》、そしてハイタイド/High Tideの《瞑想/Meditate》や《時のらせん/Time Spiral》などなど。案外多いものですね。《Chains of Mephistopheles》はこういったレガシー環境を跋扈する大量ドローの威力を大幅に低減させることができます。
【デメリット】
・環境的に昔より割られやすい
今や《突然の衰微/Abrupt Decay》がメインからエンチャントを割ってくる光景も見慣れたものです。1回でも仕事が出来れば御の字ですが、貼った返しに割られてしまうかもしれないので過信はできません。
・2枚目が腐りやすい
伝説ではないので2枚貼りも可能ですし、効果も重複します。例えば《思案/Ponder》は並べ替えやシャッフルを無視すれば「手札が2枚以上ならば2枚捨ててから1ドローに、手札が1枚ならば手札を捨ててライブラリートップを1枚墓地へ、手札がなければライブラリートップ1枚を墓地に置くだけ」の謎のカードになります。《渦まく知識/Brainstorm》に至ってはそれを除いた手札が6枚以上ないとすっからかんになってしまう6枚ディスアドのカードに!ってやり過ぎですよね。普通のデッキには1枚貼っていれば十分なわけです。2枚目はまだいいとして、3枚目はもう完全に不要牌ですね。
・単体では抑止力にならない
軽量ドローを封じるだけなので、ドロー連打を経由しないルートのコンボは防げません。《Chains of Mephistopheles》を置いても相手の手札が揃っていたら全く関係なくコンボスタートされてしまうので他に手札破壊などを十分採用している必要があります。
・墓地が肥える
ドローを置換しても墓地が肥えるのでリアニメイト/Reanimaterなどに対しては非常に弱いです。逆に墓地が肥えることを利用しようと目論んで《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》、《ヨツンの兵卒/Jotun Grunt》、《タルモゴイフ/Tarmogoyf》、《再活性/Reanimate》といった相手の墓地を参照できるカードを使おうとしても相手依存になってしまい安定性がありません。
・森の知恵と相性が悪い
ドローを置換してしまうため、《森の知恵/Sylvan Library》と併用出来ません。ただしドローを置換する効果が複数ある場合はどう適用するかを自分で好きに選べるため、一応発掘と合わせれば《森の知恵/Sylvan Library》の追加ドローを活かせますが、そこまでして併用したいギミックではないでしょう。
【使い方】
・ドローを使わないデッキで使う
ほぼ大前提です。自分のドローが腐ってしまっては本末転倒です。そうなると青いデッキでは基本的にほとんど見ることのないカードになってしまいますね。
・手札破壊を多めに採用する
手札破壊を連打しつつ《Chains of Mephistopheles》で蓋をすれば手札破壊の弱点と《Chains of Mephistopheles》の弱点を補い合えます。
・サイドに1~2枚採用する
メインに積むには尖り過ぎなカードですし、軽量ドロー対策としては1枚置く程度で十分です。例えば黒青緑続唱/BUG Cascade相手に2枚置いても《破滅的な行為/Pernicious Deed》や《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》で流されてしまいます。1枚だと仕事をする前に《突然の衰微/Abrupt Decay》に割られてしまうかもしれませんが、腐っても1対1交換ですし運よく相手の手札に《突然の衰微/Abrupt Decay》がなければ置物対策を探しにいく軽量ドロー自体を止められるので1枚置けるのが最適だと思います。コンボにも2枚置いても軽量ドローの抑止力としては1枚と変わりませんし、《残響する真実/Echoing Truth》の存在を考えるとこれ2枚を引くよりはこれ1枚と別のコンボ対策を引きたいところですよね。
・黒ダブルシンボルのきついデッキで採用する
黒ダブルシンボルが容易に出るデッキならば《Hymn to Tourach》の方がやはりコンボ対策としては軍配が上がりやすいのではないでしょうか。《Chains of Mephistopheles》には対象を取らないという利点はありますが、《Hymn to Tourach》はメインから採用できてしかもより幅広いアーキタイプに有効なのでスロットの割きやすさという点でも差が出ます。黒ダブルシンボルの出にくい2色以上のデッキやストンピィで1マナ手札破壊や他の置物によるコンボ対策と合わせたるパターンがおすすめです。
・ジェイスへの対策が薄いデッキで採用する
《Chains of Mephistopheles》は《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》のドロー能力を無力化できるため、手札破壊の濃いデッキやストンピィのように精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》1枚で簡単に詰んでしまうデッキに挿しておくと多少戦いやすくなるでしょう。
・ヴェンディリオンと合わせる
《Chains of Mephistopheles》の影響下では《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》の手札破壊能力が強化されます。ただし青いデッキで自分がドローを使わないデッキは限られていますのでかなり特殊なアーキタイプになりそうですね。
・土地単やアグロロームで使う
サイクリングランドのサイクリングを全て《壌土からの生命/Life from the Loam》の発掘で置換するようにしてしまえば《Chains of Mephistopheles》を置いても手札を増やすことができます。また《壌土からの生命/Life from the Loam》のおかげで手札に余剰な土地も増えるので、それを捨てればサイクリングを置換する必要もありません。土地単/Lands.decもアグロローム/Aggro Loamもコンボ対策がしにくく色々悩むことになるアーキタイプなので、選択肢の1つとして《Chains of Mephistopheles》はそれなりにありだと思います。
・墓地利用デッキで使う
墓地は黒にとって立派なリソース。自分の墓地なら安定して能動的に肥やせるので、あえてドローと併用して墓地利用してしまうのも手です。《Chains of Mephistopheles》を置いて《信仰無き物あさり/Faithless Looting》を唱えれば1回で墓地が《信仰無き物あさり/Faithless Looting》以外に4枚肥えますし、《打開/Breakthrough》X=0に至っては《Chains of Mephistopheles》の有無とか関係ありません。
【採用デッキの例】
ロック/The Rockやジャンド/Jundにピキュラ黒/Deadguy Aleやエヴァグリーン/Eva Green、そしてチームイタリア/Team Italiaやレッドデス/Red Deathに土地単/Lands.decやアグロローム/Aggro Loamなど、青くなくて黒い多色デッキ全般のサイドに投入可能です。黒単色でも黒ダブルシンボルが厳しい構成のデッキ、例えばデーモンストンピィ/Demon Stompyや黒茶単ストンピィ/Artifact Black Stompyなどに居場所がありそうですね。また変則的ですが青を含むデッキでも青黒スタックス/UB Staxなら、1マナドローは積まないですし《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》の代わりに《ボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolas》でアドを稼げるので《Chains of Mephistopheles》を積むことができそうです。手札破壊入りの親和/Affinityがコンボ対策におしゃれ挿しなんていうのも面白いかもしれませんね。
黒緑死儀礼エヴァhttp://himajin.diarynote.jp/201211022314523208/
黒緑白未練ロックhttp://himajin.diarynote.jp/201207092310341480/
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デッキ一覧:http://himajin.diarynote.jp/201102172159081800/
私の好きなカード、もといあまりあまり注目されていないカードや多くの人が注目しているけど未だ大きな結果は残していないカード、昔は使われていたのに今はメタ的に奮わないカード、それを活かせるデッキさえ登場すれば活躍しそうなカードなど、いわゆるワンチャンカードを主にレガシー目線で紹介していきます。
《Chains of Mephistopheles》 (1)(黒)
エンチャント
プレイヤーが各ターンの自分のドロー・ステップに自分が引く最初のカードを除いて、そのプレイヤーがカードを引く場合、代わりにそのプレイヤーはカードを1枚捨てる。これによりカードを捨てた場合、そのプレイヤーはカードを1枚引く。これによりカードを捨てない場合、そのプレイヤーは自分のライブラリーの一番上のカードを1枚、自分の墓地に置く。
If a player would draw a card except the first one he or she draws in his or her draw step each turn, that player discards a card instead. If the player discards a card this way, he or she draws a card. If the player doesn’t discard a card this way, he or she puts the top card of his or her library into his or her graveyard.
【特徴】
EDH御用達の置物。少々テキストが分かりにくいですが、要するに通常ドロー以外のドローでは手札が増えなくなるカードです。具体的には手札がある状態での追加ドローは手札を1枚捨ててからの1枚ドローに置換、手札がない状態での追加ドローはライブラリーの一番上を1枚墓地に置くだけのドローなしに置換、というものです。詳しい挙動については過去のMTGとりびあ(http://himajin.diarynote.jp/201211210019595715/)もご参照ください。これ1枚貼るだけで《渦まく知識/Brainstorm》は「『手札があれば1枚捨ててから1枚引き、手札がなければ単にライブラリートップを1枚墓地に置く』を3回繰り返した後に更に手札を2枚戻す」という3枚ディスアドで墓地を肥やすカードに。同様に《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》のmode 2も起動するたびに2枚ディスアドな効果に。つまりは青ドロー対策の置物です。
【メリット】
・持続的
置物なので《真髄の針/Pithing Needle》のように《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》のドロー能力を恒常的に封鎖でき、《虚空の杯/Chalice of the Void》のように相手の軽量ドローを腐らせることができます。
・コンボ対策になる
黒いデッキのコンボ対策は手札破壊です。しかし手札破壊は今引きに弱く、ちょっとやそっとの手札破壊では軽量ドローの連打から強引にコンボスタートされてしまいます。しかし《Chains of Mephistopheles》なら相手の軽量ドロー連打を封じてくれるので、コンボスタートさせないだけでなく相手のバウンスを探しにいくプレイングさえ抑制してくれます。またアーティファクトでないので、他のアーティファクトによるコンボ対策と併用した場合に《ハーキルの召還術/Hurkyl’s Recall》で一掃される心配はありません。
・対象を取らない
通常の手札破壊と違って対象を取らないため、手札破壊全般のように《神聖の力線/Leyline of Sanctity》で無効化されたりはしませんし、《Hymn to Tourach》のように《誤った指図/Misdirection》や《方向転換/Divert》で涙目になることもありません。ただし《神聖の力線/Leyline of Sanctity》で他の手札破壊が止められると《Chains of Mephistopheles》だけではコンボを抑えられないので、《神聖の力線/Leyline of Sanctity》がきになる環境なら他の置物によるコンボ対策とも併用しましょう。
・その他の大量ドローにも刺さる
青1マナドローへの対策にしかならないのであれば非常に守備範囲の狭いサイドカードになってしまいますし、それなら《虚空の杯/Chalice of the Void》の方が分かりやすいでしょう。しかし《Chains of Mephistopheles》はそれ以外の大量ドローにも効くという点で差別化できます。レガシーで他にどんなドローがあるかと言えば、黒青緑続唱/BUG Cascadeの《祖先の幻視/Ancestral Vision》やスニークショー/Sneaky Showの《グリセルブランド/Griselbrand》、エンチャントレス/Enchantressの《アルゴスの女魔術師/Argothian Enchantress》に親和エルフ/Elves!の《垣間見る自然/Glimpse of Nature》と《威厳の魔力/Regal Force》、そしてハイタイド/High Tideの《瞑想/Meditate》や《時のらせん/Time Spiral》などなど。案外多いものですね。《Chains of Mephistopheles》はこういったレガシー環境を跋扈する大量ドローの威力を大幅に低減させることができます。
【デメリット】
・環境的に昔より割られやすい
今や《突然の衰微/Abrupt Decay》がメインからエンチャントを割ってくる光景も見慣れたものです。1回でも仕事が出来れば御の字ですが、貼った返しに割られてしまうかもしれないので過信はできません。
・2枚目が腐りやすい
伝説ではないので2枚貼りも可能ですし、効果も重複します。例えば《思案/Ponder》は並べ替えやシャッフルを無視すれば「手札が2枚以上ならば2枚捨ててから1ドローに、手札が1枚ならば手札を捨ててライブラリートップを1枚墓地へ、手札がなければライブラリートップ1枚を墓地に置くだけ」の謎のカードになります。《渦まく知識/Brainstorm》に至ってはそれを除いた手札が6枚以上ないとすっからかんになってしまう6枚ディスアドのカードに!ってやり過ぎですよね。普通のデッキには1枚貼っていれば十分なわけです。2枚目はまだいいとして、3枚目はもう完全に不要牌ですね。
・単体では抑止力にならない
軽量ドローを封じるだけなので、ドロー連打を経由しないルートのコンボは防げません。《Chains of Mephistopheles》を置いても相手の手札が揃っていたら全く関係なくコンボスタートされてしまうので他に手札破壊などを十分採用している必要があります。
・墓地が肥える
ドローを置換しても墓地が肥えるのでリアニメイト/Reanimaterなどに対しては非常に弱いです。逆に墓地が肥えることを利用しようと目論んで《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》、《ヨツンの兵卒/Jotun Grunt》、《タルモゴイフ/Tarmogoyf》、《再活性/Reanimate》といった相手の墓地を参照できるカードを使おうとしても相手依存になってしまい安定性がありません。
・森の知恵と相性が悪い
ドローを置換してしまうため、《森の知恵/Sylvan Library》と併用出来ません。ただしドローを置換する効果が複数ある場合はどう適用するかを自分で好きに選べるため、一応発掘と合わせれば《森の知恵/Sylvan Library》の追加ドローを活かせますが、そこまでして併用したいギミックではないでしょう。
【使い方】
・ドローを使わないデッキで使う
ほぼ大前提です。自分のドローが腐ってしまっては本末転倒です。そうなると青いデッキでは基本的にほとんど見ることのないカードになってしまいますね。
・手札破壊を多めに採用する
手札破壊を連打しつつ《Chains of Mephistopheles》で蓋をすれば手札破壊の弱点と《Chains of Mephistopheles》の弱点を補い合えます。
・サイドに1~2枚採用する
メインに積むには尖り過ぎなカードですし、軽量ドロー対策としては1枚置く程度で十分です。例えば黒青緑続唱/BUG Cascade相手に2枚置いても《破滅的な行為/Pernicious Deed》や《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》で流されてしまいます。1枚だと仕事をする前に《突然の衰微/Abrupt Decay》に割られてしまうかもしれませんが、腐っても1対1交換ですし運よく相手の手札に《突然の衰微/Abrupt Decay》がなければ置物対策を探しにいく軽量ドロー自体を止められるので1枚置けるのが最適だと思います。コンボにも2枚置いても軽量ドローの抑止力としては1枚と変わりませんし、《残響する真実/Echoing Truth》の存在を考えるとこれ2枚を引くよりはこれ1枚と別のコンボ対策を引きたいところですよね。
・黒ダブルシンボルのきついデッキで採用する
黒ダブルシンボルが容易に出るデッキならば《Hymn to Tourach》の方がやはりコンボ対策としては軍配が上がりやすいのではないでしょうか。《Chains of Mephistopheles》には対象を取らないという利点はありますが、《Hymn to Tourach》はメインから採用できてしかもより幅広いアーキタイプに有効なのでスロットの割きやすさという点でも差が出ます。黒ダブルシンボルの出にくい2色以上のデッキやストンピィで1マナ手札破壊や他の置物によるコンボ対策と合わせたるパターンがおすすめです。
・ジェイスへの対策が薄いデッキで採用する
《Chains of Mephistopheles》は《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》のドロー能力を無力化できるため、手札破壊の濃いデッキやストンピィのように精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》1枚で簡単に詰んでしまうデッキに挿しておくと多少戦いやすくなるでしょう。
・ヴェンディリオンと合わせる
《Chains of Mephistopheles》の影響下では《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》の手札破壊能力が強化されます。ただし青いデッキで自分がドローを使わないデッキは限られていますのでかなり特殊なアーキタイプになりそうですね。
・土地単やアグロロームで使う
サイクリングランドのサイクリングを全て《壌土からの生命/Life from the Loam》の発掘で置換するようにしてしまえば《Chains of Mephistopheles》を置いても手札を増やすことができます。また《壌土からの生命/Life from the Loam》のおかげで手札に余剰な土地も増えるので、それを捨てればサイクリングを置換する必要もありません。土地単/Lands.decもアグロローム/Aggro Loamもコンボ対策がしにくく色々悩むことになるアーキタイプなので、選択肢の1つとして《Chains of Mephistopheles》はそれなりにありだと思います。
・墓地利用デッキで使う
墓地は黒にとって立派なリソース。自分の墓地なら安定して能動的に肥やせるので、あえてドローと併用して墓地利用してしまうのも手です。《Chains of Mephistopheles》を置いて《信仰無き物あさり/Faithless Looting》を唱えれば1回で墓地が《信仰無き物あさり/Faithless Looting》以外に4枚肥えますし、《打開/Breakthrough》X=0に至っては《Chains of Mephistopheles》の有無とか関係ありません。
【採用デッキの例】
ロック/The Rockやジャンド/Jundにピキュラ黒/Deadguy Aleやエヴァグリーン/Eva Green、そしてチームイタリア/Team Italiaやレッドデス/Red Deathに土地単/Lands.decやアグロローム/Aggro Loamなど、青くなくて黒い多色デッキ全般のサイドに投入可能です。黒単色でも黒ダブルシンボルが厳しい構成のデッキ、例えばデーモンストンピィ/Demon Stompyや黒茶単ストンピィ/Artifact Black Stompyなどに居場所がありそうですね。また変則的ですが青を含むデッキでも青黒スタックス/UB Staxなら、1マナドローは積まないですし《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》の代わりに《ボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolas》でアドを稼げるので《Chains of Mephistopheles》を積むことができそうです。手札破壊入りの親和/Affinityがコンボ対策におしゃれ挿しなんていうのも面白いかもしれませんね。
黒緑死儀礼エヴァhttp://himajin.diarynote.jp/201211022314523208/
黒緑白未練ロックhttp://himajin.diarynote.jp/201207092310341480/
コメント
Update verという事ですかね?
《グリセルブランド》が再び数を増やしているので、良い特効薬になりそうですね。
どうもです~。【特徴】の欄にリンクを貼りましたこのカードのルーリングに関する記事の方もご参照ください。
>>ムンナさん
このカードを挙げるたびに値段のコメントが出ていますw
EDHで見るカードは古いカードがちらほらなせいか高いカードが多いですね・・。
>>しもべさん
恐らくカード紹介の記事ではなくMTGとりびあの記事のことをおっしゃってるものと思われます。【特徴】の欄にリンクを貼ったページですね。
あちらでは主にルーリングに関することを中心に書いていましたので、改めて使い方について触れさせていただきました。
決して弱くは無いけれど、積極的に手に入れたい訳ではないカードの代表格なんじゃないでしょうか^^;
土地にお金かけるよりはEDHで貼れるかっこいいエンチャントにお金かけたっていいじゃないですかね;;