目次 http://himajin.diarynote.jp/201103131200449531/
MTGとりびあ http://himajin.diarynote.jp/201207161549371261/
その他のカード
 http://himajin.diarynote.jp/201308141835585404/
  《世界喰らいのポルクラノス/Polukranos, World Eater》(旧テキスト)
  《伝説のボロスのクリーチャー/Legendary RW Creature》(→Anax and Cymede)
 http://himajin.diarynote.jp/201307312009464136/
  《隆盛なるものエルズペス/Elspeth Ascended》

暑い日が続きますねι(´Д`υ)少しテーロス/Therosのスポイラーが更新されていましたね。中でも生け贄でマナ加速できる《Satyr Hednist》とかモミールの2起動をわくわくさせてくれますね!もし引いたらどのタイミングで生け贄にするのがベストですかねえ。素直に4を6にスキップするか、溜めて6を8にスキップするか。7を9に変えちゃうのも魅力的ですけどそこまで待つとせっかくの加速の旨みが少ないのと除去される可能性もあるのが玉に瑕でしょうか。皆様ならどのタイミングで生け贄にしますでしょうか?

さて、お気付きの方もいらっしゃると思いますがスポイラーの《Polukranos, World Eater》のテキストが大幅に変更されています。《Polukranos, World Eater》は以前のテキストだと前の記事(http://himajin.diarynote.jp/201308141835585404/)で触れましたようにルーリング上おかしな挙動をしそうだったのですが、新しくなったテキストだとそういう挙動もなさそうなのでこちらの方がガセである可能性は低そうですね。あとついでに《Legendary RW Creature》《Anax and Cymede》という名前になっています。Monstrosity/MonstrousとHeroicは今回のテキスト変更を加味するとそれぞれ「怪物化/怪物である」と「英雄」と訳すのがそれっぽいでしょうか?Heroicの方は品詞が変わってしまいますが。
※注意事項
1.スポイラーのカードはガセの可能性もありますしテキストがころころ変わることがあります。そもそもカードテキストが正式なオラクルを反映している保証もなく、新しい用語を含む場合は注釈文からオラクルを推測してルーリングを考えています。
2.MTGのルールは定期的に改定されますので、この記事を書いた時点と発売した時点のルーリングは違う可能性があります。そして記事を書いている私はまだまだルーリングを勉強中の身なので普通に色々間違えます✧(ゝω・)v
3.カードのルール文章やカード名は適時自分で日本語訳を補っていますので、日本語の公式な情報が出る前の未確定なものも含みます。
4.ということでこの記事の内容を鵜呑みにせず、検索などでいらした方は記事が書かれた日時にお気を付けください。たまにオラクル確定後やルール変更後にそれ以前の記事の誤りを指摘されることがありますので_(:∧」∠)_
5.またこの記事で書いた(誤っているかもしれない)ルーリングや(未確定の)日本語訳などのコピペはご遠慮ください。ガセ源になって恥ずかしい思いをするのは嫌です(っ◞‸◟c)

というわけで《Polukranos, World Eater》の新旧2つのテキストについてルーリングを比較してみましょう。
《世界喰らいのポルクラノス/Polukranos, World Eater》 (2)(緑)(緑)
伝説のクリーチャー - ハイドラ(Hydra)
(X)(X)(緑):怪物化Xを行う。(このクリーチャーが怪物でない場合、その上に+1/+1カウンターをX個置き、それは怪物になる。)
《世界喰らいのポルクラノス》が怪物になったとき、好きな数のクリーチャーを対象とする。《世界喰らいのポルクラノス》はそれらにX点のダメージを望むように割り振って与える。それらの各クリーチャーは、それぞれのパワーに等しい点数のダメージを《世界喰らいのポルクラノス》に与える。
{X}{X}{G}: Monstrosity X. (If this creature isn’t monstrous, put X +1/+1 counters on it and it becomes monstrous.)
When 《Polukranos, World Eater》 becomes monstrous, it deals X damage divided as you choose among any number of target creatures your opponents control. Each of those creatures deals damage equal to its power to Polukranos.
5/5

※追記
カード名の日本語訳は《世界を喰らう者、ポルクラノス》になり、Monstrosity/MonstrousとHeroicは怪物化/怪物的と英雄的になりました。怪物化は想像がつきましたが怪物的と英雄的はそのまんまな感じで意外でしたね。訳語の品詞と語感を揃えるためには仕方ないですかね。

概要(変更なし)
不特定多数との特殊な格闘を内蔵したクリーチャーです。緑単色4マナ5/5のサイズは近年ではメリット能力がついて初めて使われる風潮ですが、素のサイズの大きさのおかげで格闘能力で死ににくいので、ターンが戻ってくればアドバンテージにつながるかもしれないデザインです。ただしこの擬似格闘で与えるダメージはパワー分ではなくXXで支払ったXの割り振りなので、2点以上を望むなら相応のマナが必要になりますね。

カード名の略記
伝説のクリーチャーのように名前に修飾語句を含むカードは英語オラクルにおいてしばしば略記されます。前回のテキストでは《Polukranos, World Eater》がテキストの最初から《Polukranos》と略されていましたが、今回のテキストでは従来の略記法通り最初だけ《Polukranos, World Eater》と書きから《Polukranos》と略記するようになりましたね。機能上の変化はありませんし日本語のオラクルには影響しない話ですが。

能力語→キーワード処理
1.前回のテキストでは怪物化が能力語として扱われていましたが、今回のテキストではキーワード処理を伴う能力になっています。ということは怪物化がルール上意味のある用語になりますが、キーワード処理はキーワード能力とは違うので相変わらず「あなたのライブラリーから怪物化を持つカードを1枚探す。」や「あなたがコントロールする怪物化を持つクリーチャーは怪物になる。」といったような参照の仕方にはなりません。例えば「あなたがコントロールするクリーチャーが怪物化を行うたびカードを1枚引く。」といったような参照の仕方はできるかもしれませんが、ややこしいので代わりに「あなたがコントロールするクリーチャーが怪物になるたび」と表記されるでしょうね。ただしHeroicの方は依然として能力語のままのテキストですので対比される能力としては違和感がありますね。こちらも変更されるかもしれません。

2.能力語と違ってキーワード処理は1つの定義を持つことになりますが、怪物化の定義は恐らく注釈文そのものになりそうですね。別個に怪物であるという状態もルールで言及することになりますので怪物であるクリーチャーを参照することも可能になり、例えば「あなたがコントロールする怪物であるすべてのクリーチャーは怪物でなくなる。」や「怪物であるクリーチャー1体を対象とする。」のようなテキストがありそうです。


擬似格闘能力
1.前回のテキストでは乗せたカウンターの個数に等しい点数のダメージの割り振りというやや挙動が分かりにくくなっていましたが、今回のテキストではきっちりX点ダメージの割り振りであることが明記されだいぶすっきりしましたね。

2.前回のテキストでは擬似格闘能力の解決前に《ポルクラノス》が戦場を離れた場合は何も起こらないという挙動で本家の格闘と近い処理でしたが、今回のテキストでは一転して擬似格闘能力の解決前に《ポルクラノス》が戦場を離れた場合もX点のダメージを割り振れるようになりました。従ってX点割り振りを防ぎたいのであれば怪物化をする能力の起動後~解決前、つまり割り振り火力誘発前に《ポルクラノス》を除去しなければなりませんね。また同一カード内にある複数のXは同じ値を指すので割り振り火力のXは怪物化のXとなるわけですが、このことから怪物であるという状態はどの怪物化によって怪物になったかを記憶するというルールになることも予想がつきますね。

3.前回のテキストだとは「+1/+1カウンターを置く」効果と「擬似格闘する」効果はまとめて1つ起動型能力になっていましたが、今回のテキストでは前者が起動型能力で後者が誘発型能力になり2つの能力に分解されました。そのためカウンターを置いてからX点の割り振りまでタイムラグが生じましたし、カウンターを置く能力の方は対象を取らなくなったので対象が存在しなくても起動できるようになりました。

4.(変更なし)格闘にしろ戦闘ダメージにしろ、ダメージを受けたクリーチャーが死亡するのは状況起因処理であって呪文や能力の解決中ではありません。ですので例えばダメージを割り振られたクリーチャーが致死ダメージを受けていたとしても、問題なく反撃します。そして能力の解決後の状況起因処理でそのクリーチャーが死亡するということです。これはこのカードに接死を持たせても同様ですが、そうではなく例えば萎縮感染を与えた場合はダメージを割り振ったクリーチャーに結果として-1/-1カウンターを乗せますので、その寄与も計算します。また格闘や擬似格闘によるダメージは戦闘ダメージとは異なりますので、先制攻撃二段攻撃サボタージュ能力の影響は受けません。

5.前回のテキストでは擬似格闘をした場合に与える割り振りダメージはX点ではなく実際に乗ったカウンターの数でしたが、今回のテキストではX点そのものになりました。例えば《屍体屋の脅威/Corpsejack Menace》や《倍増の季節/Doubling Season》影響下や、《メリーラの守り手/Melira’s Keepers》や《破れ翼トビ/Tatterkite》が適当な方法でこれらの能力を得た場合もX点ダメージ固定です。

6.現行のルールにおいて呪文や能力が複数の対象にダメージを割り振る際、1つ以上の対象を取らなければならず、対象に取ったすべてのオブジェクトに1点以上のダメージを割り振らなくてはならず、そのダメージの割り振り方はその呪文や能力をスタックに置く段階で決定しなければなりません。前回のテキストだとこのルールに従って処理することができずおかしかったのですが、今回のテキストなら何の問題もありませんね。この変更によってルーリング的な挙動のおかしさが解消され、ガセテキストっぽさが減りました。

7.今回のテキストでは+1/+1カウンターと-1/-1カウンターの相殺について意識する必要がなくなりました。

8.前回のテキストでは対象に選べるクリーチャーがないと起動できなかった反面《ポルクラノス》自身を対象に取るという選択肢があったのですが、今回のテキストではそもそもカウンターを乗せる能力の起動に対象は必要なくなり割り振り火力の方は対戦相手がコントロールするクリーチャーのみを対象とするようになりましたので対象がいなくても自滅するようなことはなくなりました。戦場に《ポルクラノス》しかいない時に絆魂でライフを安全圏に持っていくプレイングはできなくなりましたが、まあ微々たる変化でしょう。

起動タイミング
1.(変化なし)この能力はソーサリータイミングに限られていないので相手の除去に対応したりできますし、コストにタップも含まないので攻撃をしてブロックされる前に起動したりもできます。

2.前回のテキストでは能力の起動制限として自身の上にカウンターが置かれていてはならないという条件がありましたが、今回のテキストでは起動そのものはいつでもできるようになりました。例えば《ポルクラノス》の上に+1/+1カウンターが乗っていようと-1/-1カウンターや忠誠度カウンターが乗っていようと起動できます。

3.今回のテキストには能力の解決に関する条件が加わったので、一度でも能力を起動して怪物化してしまった場合X=0でカウンターが乗らなかったとしても何らかの方法でカウンターを取り除いたとしても次以降の起動では解決時に何もしなくなりました。従って通常は複数回の起動に意味がありませんが、例えば怪物化に対応して除去を打たれた場合にさらに対応して怪物化をすることで無理やりX点割り振る場合や、《精神隷属器/Mindslaver》でしっかりマナを使わせたい場合とかに意味がありますね。

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