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MTGとりびあ http://himajin.diarynote.jp/201207161549371261/
その他のカード
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  《天界の執政官/Celestial Archon》
  《海の神タッサ/Thassa, God of the Sea》
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  《タッサの刺又/Bident of Thassa》
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  《世界を喰らう者、ポルクラノス/Polukranos, World Eater》(新テキスト)
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  《世界を喰らう者、ポルクラノス/Polukranos, World Eater》(旧テキスト)
  《アナックスとサイミーディ/Anax and Cymede》
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  《隆盛なるものエルズペス/Elspeth Ascended》

懐かしいカードがちらほらスポイラーに現れましたね。しゅんしょーがいなくなるということでハンデスもまたスタンで使いたいですねぇ。《思考囲い/Thoughtseize》と一緒に使いたいライフゲインも結構いっぱい落ちてしまいますが、まだまだ《漁る軟泥/Scavenging Ooze》《盲従/Blind Obedience》《ケンタウルスの癒し手/Centaur Healer》《ヴィズコーパの血男爵/Blood Baron of Vizkopa》《幽霊議員オブゼダート/Obzedat, Ghost Council》などライフゲインには困らないでしょうね。今回記事で扱いますが《Bow of Nylea》もライフゲイン絡みのカードで個人的にも好きなデザイなのでスタンとレガシーで使ってみたいですね。というわけでいつものサルベのカードのルーリングチェックです。

※注意事項
1.スポイラーのカードはガセの可能性もありますしテキストがころころ変わることもあります。そもそもカードテキストが正式なオラクルを反映している保証もなく、新しい用語を含む場合は注釈文からオラクルを推測してルーリングを考えています。
2.MTGのルールは定期的に改定されますので、この記事を書いた時点と発売した時点のルーリングは違う可能性があります。そして記事を書いている私はまだまだルーリングを勉強中の身なので普通に色々間違えます✧(ゝω・)v
3.カードのルール文章やカード名は適時自分で日本語訳を補っていますので、日本語の公式な情報が出る前の未確定なものも含みます。
4.ということでこの記事の内容を鵜呑みにせず、検索などでいらした方は記事が書かれた日時にお気を付けください。たまにオラクル確定後やルール変更後にそれ以前の記事の誤りを指摘されることがありますので_(:∧」∠)_
5.またこの記事で書いた(誤っているかもしれない)ルーリングや(未確定の)日本語訳などのコピペはご遠慮ください。ガセ源になって恥ずかしい思いをするのは嫌です(っ◞‸◟c)


《ナイレアの弓/Bow of Nylea》 (1)(緑)(緑)
伝説のエンチャント・アーティファクト
あなたがコントロールする攻撃しているクリーチャーは接死を持つ。
(1)(緑), (T):以下の4つから1つを選ぶ。「クリーチャー1体を対象とし、それの上に+1/+1カウンターを1つ置く。」「飛行を持つクリーチャー1体を対象とし、《ナイレアの弓》はそれに2点のダメージを与える。」「あなたは3点のライフを得る。」「あなたの墓地にあるカードを最大4枚まで対象とし、それらをあなたのライブラリーの一番下に望む順番で置く。」
Attacking creatures you control have deathtouch.
{1}{G}, {T}: Choose one — Put a +1/+1 counter on target creature; or 《Bow of Nylea》 deals 2 damage to target creature with flying; or you gain 3 life; or put up to four target cards from your graveyard on the bottom of your library in any order.

概要
《タッサの刺又/Bident of Thassa》に続く、神の所持品をカード化した伝説のエンチャント・アーティファクトサイクルです。カードタイプや色に関しての基本は《タッサの刺又/Bident of Thassa》の記事(http://himajin.diarynote.jp/201308222026266864/)で解説した通りなので、そちらも御覧下さい。色付きですけどアーティファクトなので《金属モックス/Chrome Mox》に刻印できないのが残念ですね。どの環境でも割られやすいのも玉に瑕。基本的にこれらのサイクルは、アーティファクトであることが純粋なデメリットな感じですねえ。

接死の基礎
普段接死を持っていないクリーチャーが接死を持つと結構うっかりが多いものです。現環境のスタンでも《大天使の霊堂/Vault of the Archangel》が接死付与をしていましたがこれを使うデッキが少なかったので接死について覚え書きをしておきましょう。が基本の基本、からが見過ごしやすいので気を付けましょう。

1.攻撃しているクリーチャーが接死を持っている場合、それをブロックしたクリーチャーに割り振る戦闘ダメージは1点を致死ダメージとして計算します。(本来はダメージ割り振り順に沿ってブロッカーのタフネスから既に与えているダメージを差し引いた点数を致死ダメージとしなければいけませんでした。)

2.攻撃しているクリーチャーが接死を持っている場合、それをブロックしたクリーチャーに割り振る戦闘ダメージは1点より多くても構いません。(その割り振りの結果戦闘ダメージを割り振られなかったブロッククリーチャーは接死による致死ダメージを受けたことになりません。)

3.攻撃しているクリーチャーが接死トランプルを持っている場合、それをブロックしたクリーチャーに1点ずつだけ割り振って残りをすべて攻撃先(プレイヤーかPW)に割り振ることができます

4.攻撃しているクリーチャーが接死トランプル二段攻撃を持っている場合、それをブロックしたクリーチャーすべてを第一戦闘ダメージステップに接死による致死ダメージで破壊したならば、第二戦闘ダメージステップはすべての戦闘ダメージを攻撃先(プレイヤーかPW)に割り振れます。(これは接死がなくても同じことですが、接死があることで非常に起きやすくなります。)

5.能力の発生源が接死を持っている場合、その能力により1点以上のダメージを受けたクリーチャーは死亡します。

6.能力の発生源が接死を持っていてその能力の解決前に発生源が戦場を離れた場合、能力のダメージが接死ダメージになるかどうかは戦場を離れる直前の状態で接死を持っていたかどうかを考慮します。例えば単に接死持ちの発生源が《破滅の刃/Doom Blade》で破壊された場合は能力によるダメージも接死ダメージ扱いとしますが、逆に融合で唱えられた《変化+点火/Turn+Burn》で破壊された場合は接死を持っていない状態で発生源が戦場を離れるので接死ダメージとしては扱いません。

7.ダメージの発生源が接死を持っていてダメージを受けるオブジェクトが破壊不能を持つパーマネントである場合、1点のダメージは致死ダメージとして扱いますが依然として破壊はされません。接死ダメージを与えた後に破壊不能を失った場合も、既に受けているダメージの点数の合計がタフネス未満であるならば破壊されません

接死付与
1.このカードが攻撃クリーチャーに接死を与えるのは常在型能力による継続的効果であり、誘発型能力と違ってスタックに乗らず処理されます。ようするに攻撃宣言をした時点で攻撃クリーチャーは接死を持ちます

2.このカードが戦場を離れた場合、このカードの能力により接死を得ていたクリーチャーは接死を失います。当然その後そのクリーチャーが与えるダメージは接死ダメージとしては扱いません。

3.クリーチャーが攻撃クリーチャーであり続けられるのは戦闘フェイズの間です。従って戦闘ダメージを与え終わった後でも戦闘フェイズ中(戦闘ダメージステップ&戦闘終了ステップ)であれば攻撃したクリーチャーは接死を持ち続けますし、第二メインフェイズに移行すると接死を失います。

4.例えば《ボロスの反攻者/Boros Reckoner》が攻撃した場合、接死を得ている状態で戦闘ダメージを割り振り、またブロッククリーチャーなどから受けたダメージに対して誘発した反射能力によるダメージもまた戦闘フェイズ中であれば接死ダメージとして扱います。これは反射能力の解決前に《ボロスの反攻者/Boros Reckoner》が死亡していても死亡直前の状態を参照するので同様ですが、《ボロスの反攻者/Boros Reckoner》が戦場を離れておらずかつ《ナイレアの弓/Bow of Nylea》が戦場を離れている場合は接死ダメージとしては扱えないわけですね。ようするに反射能力の解決前に《ボロスの反攻者/Boros Reckoner》のみが戦場を離れた場合は接死ダメージ、《ナイレアの弓/Bow of Nylea》のみが戦場を離れた場合は通常ダメージ。《ボロスの反攻者/Boros Reckoner》と《ナイレアの弓/Bow of Nylea》の両方が戦場を離れた場合は《ボロスの反攻者/Boros Reckoner》が先に戦場を離れているならば接死ダメージで《ナイレアの弓/Bow of Nylea》が先に戦場を離れているならば通常ダメージとして処理する、といった感じです。

起動型能力の4つのモード
モード4つは書かれている順に1,2,3,4と効果中の数字が大きくなっていくデザインですね。飛行に2点ティムと3点ゲインはレガシーでは嬉しいですし、+1/+1カウンターを乗せる効果も他のカードを腐りにくくしてくれて魅力的です。4つ目のモードは・・・ペインター/Painter Stone対策・・・?EDHなら緑単で《隠遁ドルイド/Hermit Druid》などからライブラリーを好きに操作するコンボとかありそうですかね。割られやすいですが(ヽ’ω`)黒緑ならアングリーハーミットできちゃうので意味ないですが。

1.能力のモードを選ぶのは解決中ではなく、能力を起動する際です。またたとえ解決前に選んだモードの対象が不適正になったとしても、一度決めたモードを変えることはできません。

2.他に別段変わったことはないですよねえ。

《老いざる者、メドマイ/Medomai the Ageless》 (4)(白)(青)
伝説のクリーチャー - スフィンクス(Sphinx)
飛行
《老いざる者、メドマイ》がプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、このターンに続いて追加の1ターンを行う。
《老いざる者、メドマイ》は追加のターンの間は攻撃できない。
Flying
Whenever 《Medomai the Ageless》 deals combat damage to a player, take an extra turn after this one.
《Medomai》 can’t attack during extra turns.
3/4
FT:「老いてはいない。だが働いた翌日は動機と息切れがするから働かない。」

概要
戦闘性能は擬似警戒持ちの3/4飛行とやや見劣りしますが、ターンを2倍にできるということは土地アンタップ能力+ドロー追加+他のクリーチャーに擬似速攻または擬似二段攻撃を与える的な感じになって回り始めたらやばそうですね。過去の類似カードとしては《灯台の年代学者/Lighthouse Chronologist》でしょうか。あっちは2マナに加えて分割払いが可能な7マナでしたが全くと言っていいほどスタンで使われているところを見ませんでした。果たして6マナならいけるんですかね。《灯台の年代学者/Lighthouse Chronologist》と違ってリアニする意味もありますしね。とりあえずはEDHですね。ジェネラルにしたり《聖別されたスフィンクス/Consecrated Sphinx》に追加で入れたりしたいですね。《稲妻のすね当て/Lightning Greaves》は必須ですね。

機能
記事に載せておいてこういうのもなんですが、ルーリング的な問題がありそうでなさそうなカードですね。と思ったけど案外そうでもなさそうなので一応ちゃんと書き直します。

1.攻撃ができない追加ターンはこのカードで得たものかどうかに関係ないので、《時間のねじれ/Time Warp》で追加ターンを得てもダメですし特に《時間ふるい/Timesifter》などが出ているときは注意ですね。つまりはEDHですね!

2.追加ターンを得る能力は誘発型能力です。従って《もみ消し/Stifle》で打ち消すことができますし、《ストリオン共鳴体/Strionic Resonator》でコピーすることもできます。

3.追加ターンが誘発するのはプレイヤーに戦闘ダメージを与えた場合のみなので、PWを殴ったりティム能力を与えてダメージを飛ばしたりしてもダメです。

4.《古鱗のワーム/Elderscale Wurm》や《崇拝/Worship》の常在型能力はダメージを軽減するのではなくダメージの結果を置換するだけなので、それらの影響下で《老いざる者、メドマイ/Medomai the Ageless》が戦闘ダメージを与えた場合も追加ターンは誘発します

5.このカードが《銀刃の聖騎士/Silverblade Paladin》などで二段攻撃を得たり《戦導者オレリア/Aurelia, the Warleader》などで1ターンに2度殴ったりした場合はきちんと戦闘ダメージを与えた回数だけ追加ターンが誘発します。例えば二段攻撃なら第一戦闘ダメージステップで追加ターンAが誘発し、第二戦闘ダメージステップで追加ターンBが誘発し、現在のターンが終了すると追加ターンB→追加ターンA→本来現在のターンの次に来るはずだったターンの順で進行します。当然追加ターンAでもBでも《老いざる者、メドマイ/Medomai the Ageless》は攻撃できませんのでこの方法では無限ターンにはなりません。

6.攻撃に参加している状態で戦場に出すのは追加ターン中でもアリなのでバウンスやサクり台を用意すれば無限ターンが可能ですが、これをそういう出し方できるカードはすごい少なさそう。

7.《姿分け/Shapesharer》や《ヴォルラスの多相の戦士/Volrath’s Shapeshifter》で攻撃した後に《老いざる者、メドマイ/Medomai the Ageless》のコピーになるというのも可能です。伝説なので《姿分け/Shapesharer》ではそうそう悪さはできませんが、《ヴォルラスの多相の戦士/Volrath’s Shapeshifter》だと伝説とか関係ないので回収系と合わせてかのフルイングリッシュブレックファースト/Full English Breakfastができるかもしれませんね。

コメント

しもべの一人、H
2013年8月31日1:30

いつもお疲れ様です。

Nyleaですが、ニリアではなくナイレア
Thassaはサッサではなくタッサと読むようです。
://mtg-jp.com/reading/translated/023404/
まぁ、些細な事ですね。

ひまじん
2013年8月31日8:18

ありがとうございます(๑→ܫ←๑)
新出単語はいつも公式訳をチェックせずに自分で翻訳するスタンスなので助かります!
逐一確認するのがどうも億劫でして・・w
ありがたく追記&編集させていただきますね。

アッシバー
アッシバー
2013年8月31日8:48

毎度ながらお疲れ様です。
接しとトランプルと二段攻撃の挙動はすごく勉強になります!
追加ターンスフィンクスはEDHでめんどくさそうですねー

ひまじん
2013年8月31日9:14

どうもです(๑→ܫ←๑)
伝説ルールが変わってしまったため、EDHでこれが2・3匹並ぶという光景も・・。

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