目次 http://himajin.diarynote.jp/201103131200449531/
MTGとりびあ http://himajin.diarynote.jp/201207161549371261/
その他のカード
http://himajin.diarynote.jp/201308302049258168/
《ナイレアの弓/Bow of Nylea》
《老いざる者、メドマイ/Medomai the Ageless》
http://himajin.diarynote.jp/201308272337083949/
《天界の執政官/Celestial Archon》
《海の神タッサ/Thassa, God of the Sea》
http://himajin.diarynote.jp/201308222026266864/
《タッサの刺又/Bident of Thassa》
http://himajin.diarynote.jp/201308202023421810/
《世界を喰らう者、ポルクラノス/Polukranos, World Eater》(新テキスト)
http://himajin.diarynote.jp/201308141835585404/
《世界を喰らう者、ポルクラノス/Polukranos, World Eater》(旧テキスト)
《アナックスとサイミーディ/Anax and Cymede》
http://himajin.diarynote.jp/201307312009464136/
《隆盛なるものエルズペス/Elspeth Ascended》(旧テキスト)
強そうなカードがどんどん出ますね。強そうなのはいいですけどルールがめんどくさそうなのがここまで多いのは最近では珍しいですね。というわけでいつも通りサルベのカードのルーリングをチェックしましょう。
●概要
だいぶ早期に《隆盛なるものエルズペス/Elspeth Ascended》とかいうリーク情報が出回っていましたが、続報はまるでないまま全く別のデザインで再びサルベに登場のエルズペスさんです。今度は6マナとのことですがマナコストに対して十分すぎるほどのボードコントロール性能ですね。ちなみにスポイラーのテキストには何故かPWタイプがエルゼプス/Elsepthになっていますが気にしないことにしましょう。
●+1能力
効果は《エルズペス・ティレル/Elspeth Tirel》の-2能力と同じですが、マナコストが1上がったらむしろ+能力になりました。+能力で自身を守れるPWは《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》しかり《原初の狩人、ガラク/Garruk, Primal Hunter》しかり飛行クリーチャーか直接破壊でしか対処しにくい点でかなり強かったですが、これはどうでしょう?
1.3体のクリーチャー・トークンは同時に戦場に出ます。従ってクリーチャーが戦場に出るたびに誘発する能力は3体のトークンが戦場に出終わった状態で3つ誘発し、3体のトークン全てに影響を及ぼしますし3体のいずれを好きな重複度で対象に取ることができます。
2.例えばクリーチャーが戦場に出るたび+1/+1カウンターを書くクリーチャーの上に置く《聖戦士の進軍/Cathars’ Crusade》が戦場に出ている場合、3体すべてに+1/+1カウンターが3個ずつ乗ることになります。
3.例えば進化を持つ0/1の《雲ヒレの猛禽/Cloudfin Raptor》が戦場に出ている場合、いずれのトークンもパワーが0以上なので進化は3回誘発しますが、1回目の解決により《雲ヒレの猛禽/Cloudfin Raptor》は1/2になり、残りの2つの解決の時点ではトークンのP/Tが1/2のいずれも上回っていないため、最終的に《雲ヒレの猛禽/Cloudfin Raptor》は3/4ではなく1/2になります。これは進化がif節を含む誘発型能力だからです。
4.もし3の状況で2回目の解決の前に該当する2つのトークンをそれぞれ《巨大化/Giant Growth》で修整した場合、最終的に《雲ヒレの猛禽/Cloudfin Raptor》は3/4になります。
●-3能力
だいぶ古いですが[VI]の再録禁止カードである《弱者の報復/Retribution of the Meek》とほぼ同じ効果です。違うのは再生を許すようになったことですね。近年は再生を許さない破壊のバリエーションが減ってきていて再生のありがたさがよく分かりますね。・・・肝心の再生が《ロッテスのトロール/Lotleth Troll》《ウルフィーの報復者/Wolfir Avenger》《ザスリッドの指輪/Ring of Xathrid》くらいしか思いつきませんが。今環境は破壊不能もフィーチャーされているので再生の今後が気になりますね。
1.パワーを参照するのは-3能力の起動時ではなく解決時です。
2.例えば-3能力の起動後、解決前に《ボロスの反攻者/Boros Reckoner》に《巨大化/Giant Growth》で修整したら-3能力の解決時に破壊されるようになりますし、逆に《静穏の天使/Angel of Serenity》を《変化/Turn》で修整したら-3能力の解決時に破壊されないようになります。
3.クリーチャーの破壊は同時なので、例えば対戦相手が「あなたの対戦相手がコントロールする飛行を持つクリーチャーは-2/-2の修整を受ける」を持つ4/7の《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》をコントロールしていてあなたが《ロクソドンの強打者/Loxodon Smiter》(4/4→2/2)をコントロールしている場合、あなたが-3能力を起動して解決したら《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》が破壊され《ロクソドンの強打者/Loxodon Smiter》は4/4の状態で戦場に残ります。
●奥義
奥義は+2/+2修整+飛行と、その後のだいぶ簡単になることは確かですがゲームを完全に決めるわけではない能力です。ただし忠誠度が残っていればその後は3/3飛行のトークンが3体ずつ溢れてくるので脅威ですね。
1.一度プレイヤーが得た紋章は現存のカードでは取り除くことはできません。奥義が解決した後はあなたがコントロールするすべてのクリーチャーが+2/+2修整を受けて飛行がつき、それから何度リセットを打たれようと、その後出てくるクリーチャーすべてにも+2/+2修整と飛行がつきます。
2.+2/+2修整と飛行付与は別々の継続的効果として考慮され、それぞれ種類別第7c種と種類別第6種に該当します。例えば1/1のトークンはその影響で3/3飛行になりますが、それを対象に《変化/Turn》が解決した場合は《変化/Turn》によるパワー/タフネス修整(種類別第7b種)と能力除去(種類別第6種)がまた別個に機能し、最終的に2/3で能力を持たないトークンが残ります。
3.継続的効果による+2/+2修整はゲームの状態が変化しても常に機能し、クリーチャーが戦場に出てから修整を受けるまでにタイムラグはありません。従ってパワーが3以上のクリーチャーが戦場に出ることで誘発する能力を持つ《ガラクの群れ率い/Garruk’s Packleader》が戦場に出ている状態で1/1のトークンを戦場に出したら3/3として戦場に出るので能力が誘発します。
追記
カード名の訳は岩への繋ぎ止めになりました。名詞に変わってる!?いやまあ日本語でこの節を品詞変えずに訳すのはやっぱりしんどかったんですねえ。ちょっと期待してたのですが。
●概要
テーロスは単色推奨かと思いきや対抗色の土地タイプを必要とするカードですね。機能としては制限がついた代わりに軽くなった《未達への旅/Journey to Nowhere》でしょう。カード名は適当に《岩枷》と訳しましたが本物は全然違うものになるでしょう。Chainedは動詞の過去分詞形で形容詞的に使われているので、カード名全体が修飾語のようになっていて、こういうのは《基本に帰れ/Back to Basics》(副詞節)や《この世界にあらず/Not of This World》(形容詞節)のような非体言の訳語が好まれるようです。とはいえ私の日本語力では《岩に繋がれていろ/Chained to the Rocks》くらいしかChainedのニュアンス出す訳が思いつかないですね・・。
●エンチャント先
1.これがエンチャントするのは追放したいクリーチャーではなくあなたがコントロールする山です。なのであなたが山をコントロールしていないとそもそも唱えられませんし、唱えることに対応して対象の山を破壊されてしまった場合は解決時に対象不適正なので打ち消されます。
2.このカードのテキストにある山とはカード名の《山/Mountain》ではなく基本土地タイプとしての山(Mountain)です。従って山でも平地でもある《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》にエンチャントすることができます。
3.これがエンチャントできる山はあなたがコントロールしている山だけです。対戦相手がコントロールする山を対象に唱えることはできませんし、あなたがコントロールする山にエンチャントした後であなたがその山のコントロールを失った場合はこれが墓地に置かれます。
●ナイトメア能力?
この追放テキストは《放逐する僧侶/Banisher Priest》のCIP能力と同じですね。しかしこのテキスト、よく見ると実はナイトメアの代表である《忘却の輪/Oblivion Ring》や《悪鬼の狩人/Fiend Hunter》や《静穏の天使/Angel of Serenity》と違うのです。
1.CIP能力とPIG能力の2つの関連した能力からなるナイトメア能力と違い、このカードのCIP能力は1つの完結した能力です。
2.このカードでクリーチャーを追放するのは誘発型能力による期限付きの継続的効果であり、従ってこのカードが戦場を離れてから追放されていたカードが戦場に戻るまでタイムラグがありません。その結果、次の3と4の状況では《忘却の輪/Oblivion Ring》などと違う挙動になります。
3.例えば2枚の《岩枷/Chained to the Rocks》を《次元の浄化/Planar Cleansing》で同時に破壊するとして、《岩枷/Chained to the Rocks》がそれぞれ1枚ずつの《群衆の親分、クレンコ/Krenko, Mob Boss》を追放しているならば2体の《群衆の親分、クレンコ/Krenko, Mob Boss》が同時に戦場に戻り、片方は状況起因処理で墓地にいきます。この際に墓地に行く方の起動型能力を起動するタイミングはありません。
4.例えば2枚の《岩枷/Chained to the Rocks》を《次元の浄化/Planar Cleansing》で同時に破壊するとして、《岩枷/Chained to the Rocks》がそれぞれ1枚ずつの《セレズニアの声、トロスターニ/Trostani, Selesnya’s Voice》を追放しているならば2体の《セレズニアの声、トロスターニ/Trostani, Selesnya’s Voice》が同時に戦場に戻り、片方は状況起因処理で墓地にいきますがその前に各々の誘発型能力がお互いを参照して誘発しますので、結果的に5+5=10[点]のライフを得ます。
5.期限付きの継続的効果が生成される前に期限を迎えた場合、継続的効果はそもそも生じません。その結果、次の6の状況でも《忘却の輪/Oblivion Ring》などと違う挙動になります。
6.例えば《甲鱗のワーム/Scaled Wurm》を対象に《岩枷/Chained to the Rocks》のCIP能力をスタックに乗せた場合、その解決前に《岩枷/Chained to the Rocks》を《帰化/Naturalize》で破壊すると《甲鱗のワーム/Scaled Wurm》は追放されることなく戦場に残りますし、これによって新たに召喚酔いになるということもありません。
7.このカードで追放する対象を選ぶのはCIP能力をスタックに乗せるときなので、このカードを唱えた時点で戦場に出ていたクリーチャーを対象にする必要はありません。
MTGとりびあ http://himajin.diarynote.jp/201207161549371261/
その他のカード
http://himajin.diarynote.jp/201308302049258168/
《ナイレアの弓/Bow of Nylea》
《老いざる者、メドマイ/Medomai the Ageless》
http://himajin.diarynote.jp/201308272337083949/
《天界の執政官/Celestial Archon》
《海の神タッサ/Thassa, God of the Sea》
http://himajin.diarynote.jp/201308222026266864/
《タッサの刺又/Bident of Thassa》
http://himajin.diarynote.jp/201308202023421810/
《世界を喰らう者、ポルクラノス/Polukranos, World Eater》(新テキスト)
http://himajin.diarynote.jp/201308141835585404/
《世界を喰らう者、ポルクラノス/Polukranos, World Eater》(旧テキスト)
《アナックスとサイミーディ/Anax and Cymede》
http://himajin.diarynote.jp/201307312009464136/
《隆盛なるものエルズペス/Elspeth Ascended》(旧テキスト)
強そうなカードがどんどん出ますね。強そうなのはいいですけどルールがめんどくさそうなのがここまで多いのは最近では珍しいですね。というわけでいつも通りサルベのカードのルーリングをチェックしましょう。
※注意事項
1.スポイラーのカードはガセの可能性もありますしテキストがころころ変わることもあります。そもそもカードテキストが正式なオラクルを反映している保証もなく、新しい用語を含む場合は注釈文からオラクルを推測してルーリングを考えています。
2.MTGのルールは定期的に改定されますので、この記事を書いた時点と発売した時点のルーリングは違う可能性があります。そして記事を書いている私はまだまだルーリングを勉強中の身なので普通に色々間違えます✧(ゝω・)v
3.カードのルール文章やカード名は適時自分で日本語訳を補っていますので、日本語の公式な情報が出る前の未確定なものも含みます。
4.ということでこの記事の内容を鵜呑みにせず、検索などでいらした方は記事が書かれた日時にお気を付けください。たまにオラクル確定後やルール変更後にそれ以前の記事の誤りを指摘されることがありますので_(:∧」∠)_
5.またこの記事で書いた(誤っているかもしれない)ルーリングや(未確定の)日本語訳などのコピペはご遠慮ください。ガセ源になって恥ずかしい思いをするのは嫌です(っ◞‸◟c)
《太陽の勇者エルズペス/Elspeth, Sun’s Champion》 (4)(白)(白)
プレインズウォーカー - エルズペス(Elspeth)
+1:白の1/1の兵士(Soldier)クリーチャー・トークンを3体戦場に出す。
-3:パワーが4以上のクリーチャーをすべて破壊する。
-7:あなたは「あなたがコントロールするクリーチャーは+2/+2の修整を受けるとともに飛行を持つ」を持つ紋章を得る。
+1: Put three 1/1 white Soldier creature tokens onto the battlefield.
-3: Destroy all creatures with power 4 or greater.
-7: You get an emblem with "Creatures you control get +2/+2 and have flying."
//4
●概要
だいぶ早期に《隆盛なるものエルズペス/Elspeth Ascended》とかいうリーク情報が出回っていましたが、続報はまるでないまま全く別のデザインで再びサルベに登場のエルズペスさんです。今度は6マナとのことですがマナコストに対して十分すぎるほどのボードコントロール性能ですね。ちなみにスポイラーのテキストには何故かPWタイプがエルゼプス/Elsepthになっていますが気にしないことにしましょう。
●+1能力
効果は《エルズペス・ティレル/Elspeth Tirel》の-2能力と同じですが、マナコストが1上がったらむしろ+能力になりました。+能力で自身を守れるPWは《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》しかり《原初の狩人、ガラク/Garruk, Primal Hunter》しかり飛行クリーチャーか直接破壊でしか対処しにくい点でかなり強かったですが、これはどうでしょう?
1.3体のクリーチャー・トークンは同時に戦場に出ます。従ってクリーチャーが戦場に出るたびに誘発する能力は3体のトークンが戦場に出終わった状態で3つ誘発し、3体のトークン全てに影響を及ぼしますし3体のいずれを好きな重複度で対象に取ることができます。
2.例えばクリーチャーが戦場に出るたび+1/+1カウンターを書くクリーチャーの上に置く《聖戦士の進軍/Cathars’ Crusade》が戦場に出ている場合、3体すべてに+1/+1カウンターが3個ずつ乗ることになります。
3.例えば進化を持つ0/1の《雲ヒレの猛禽/Cloudfin Raptor》が戦場に出ている場合、いずれのトークンもパワーが0以上なので進化は3回誘発しますが、1回目の解決により《雲ヒレの猛禽/Cloudfin Raptor》は1/2になり、残りの2つの解決の時点ではトークンのP/Tが1/2のいずれも上回っていないため、最終的に《雲ヒレの猛禽/Cloudfin Raptor》は3/4ではなく1/2になります。これは進化がif節を含む誘発型能力だからです。
4.もし3の状況で2回目の解決の前に該当する2つのトークンをそれぞれ《巨大化/Giant Growth》で修整した場合、最終的に《雲ヒレの猛禽/Cloudfin Raptor》は3/4になります。
●-3能力
だいぶ古いですが[VI]の再録禁止カードである《弱者の報復/Retribution of the Meek》とほぼ同じ効果です。違うのは再生を許すようになったことですね。近年は再生を許さない破壊のバリエーションが減ってきていて再生のありがたさがよく分かりますね。・・・肝心の再生が《ロッテスのトロール/Lotleth Troll》《ウルフィーの報復者/Wolfir Avenger》《ザスリッドの指輪/Ring of Xathrid》くらいしか思いつきませんが。今環境は破壊不能もフィーチャーされているので再生の今後が気になりますね。
1.パワーを参照するのは-3能力の起動時ではなく解決時です。
2.例えば-3能力の起動後、解決前に《ボロスの反攻者/Boros Reckoner》に《巨大化/Giant Growth》で修整したら-3能力の解決時に破壊されるようになりますし、逆に《静穏の天使/Angel of Serenity》を《変化/Turn》で修整したら-3能力の解決時に破壊されないようになります。
3.クリーチャーの破壊は同時なので、例えば対戦相手が「あなたの対戦相手がコントロールする飛行を持つクリーチャーは-2/-2の修整を受ける」を持つ4/7の《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》をコントロールしていてあなたが《ロクソドンの強打者/Loxodon Smiter》(4/4→2/2)をコントロールしている場合、あなたが-3能力を起動して解決したら《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》が破壊され《ロクソドンの強打者/Loxodon Smiter》は4/4の状態で戦場に残ります。
●奥義
奥義は+2/+2修整+飛行と、その後のだいぶ簡単になることは確かですがゲームを完全に決めるわけではない能力です。ただし忠誠度が残っていればその後は3/3飛行のトークンが3体ずつ溢れてくるので脅威ですね。
1.一度プレイヤーが得た紋章は現存のカードでは取り除くことはできません。奥義が解決した後はあなたがコントロールするすべてのクリーチャーが+2/+2修整を受けて飛行がつき、それから何度リセットを打たれようと、その後出てくるクリーチャーすべてにも+2/+2修整と飛行がつきます。
2.+2/+2修整と飛行付与は別々の継続的効果として考慮され、それぞれ種類別第7c種と種類別第6種に該当します。例えば1/1のトークンはその影響で3/3飛行になりますが、それを対象に《変化/Turn》が解決した場合は《変化/Turn》によるパワー/タフネス修整(種類別第7b種)と能力除去(種類別第6種)がまた別個に機能し、最終的に2/3で能力を持たないトークンが残ります。
3.継続的効果による+2/+2修整はゲームの状態が変化しても常に機能し、クリーチャーが戦場に出てから修整を受けるまでにタイムラグはありません。従ってパワーが3以上のクリーチャーが戦場に出ることで誘発する能力を持つ《ガラクの群れ率い/Garruk’s Packleader》が戦場に出ている状態で1/1のトークンを戦場に出したら3/3として戦場に出るので能力が誘発します。
《岩枷/Chained to the Rocks》 (白)
エンチャント - オーラ(Aura)
エンチャント(あなたがコントロールする山(Mountain))
《岩枷》が戦場に出たとき、対戦相手1人がコントロールするクリーチャー1体を対象とし、《岩枷》が戦場を離れるまでそれを追放する。(そのクリーチャーはオーナーのコントロール下で戦場に戻る。)
Enchant Mountain you control
When 《Chained to the Rocks》 enters the battlefield, exile target creature an opponent controls until 《Chained to the Rocks》 leaves the battlefield. (That creature returns under its owner’s control.)
追記
カード名の訳は岩への繋ぎ止めになりました。名詞に変わってる!?いやまあ日本語でこの節を品詞変えずに訳すのはやっぱりしんどかったんですねえ。ちょっと期待してたのですが。
●概要
テーロスは単色推奨かと思いきや対抗色の土地タイプを必要とするカードですね。機能としては制限がついた代わりに軽くなった《未達への旅/Journey to Nowhere》でしょう。カード名は適当に《岩枷》と訳しましたが本物は全然違うものになるでしょう。Chainedは動詞の過去分詞形で形容詞的に使われているので、カード名全体が修飾語のようになっていて、こういうのは《基本に帰れ/Back to Basics》(副詞節)や《この世界にあらず/Not of This World》(形容詞節)のような非体言の訳語が好まれるようです。とはいえ私の日本語力では《岩に繋がれていろ/Chained to the Rocks》くらいしかChainedのニュアンス出す訳が思いつかないですね・・。
●エンチャント先
1.これがエンチャントするのは追放したいクリーチャーではなくあなたがコントロールする山です。なのであなたが山をコントロールしていないとそもそも唱えられませんし、唱えることに対応して対象の山を破壊されてしまった場合は解決時に対象不適正なので打ち消されます。
2.このカードのテキストにある山とはカード名の《山/Mountain》ではなく基本土地タイプとしての山(Mountain)です。従って山でも平地でもある《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》にエンチャントすることができます。
3.これがエンチャントできる山はあなたがコントロールしている山だけです。対戦相手がコントロールする山を対象に唱えることはできませんし、あなたがコントロールする山にエンチャントした後であなたがその山のコントロールを失った場合はこれが墓地に置かれます。
●ナイトメア能力?
この追放テキストは《放逐する僧侶/Banisher Priest》のCIP能力と同じですね。しかしこのテキスト、よく見ると実はナイトメアの代表である《忘却の輪/Oblivion Ring》や《悪鬼の狩人/Fiend Hunter》や《静穏の天使/Angel of Serenity》と違うのです。
1.CIP能力とPIG能力の2つの関連した能力からなるナイトメア能力と違い、このカードのCIP能力は1つの完結した能力です。
2.このカードでクリーチャーを追放するのは誘発型能力による期限付きの継続的効果であり、従ってこのカードが戦場を離れてから追放されていたカードが戦場に戻るまでタイムラグがありません。その結果、次の3と4の状況では《忘却の輪/Oblivion Ring》などと違う挙動になります。
3.例えば2枚の《岩枷/Chained to the Rocks》を《次元の浄化/Planar Cleansing》で同時に破壊するとして、《岩枷/Chained to the Rocks》がそれぞれ1枚ずつの《群衆の親分、クレンコ/Krenko, Mob Boss》を追放しているならば2体の《群衆の親分、クレンコ/Krenko, Mob Boss》が同時に戦場に戻り、片方は状況起因処理で墓地にいきます。この際に墓地に行く方の起動型能力を起動するタイミングはありません。
4.例えば2枚の《岩枷/Chained to the Rocks》を《次元の浄化/Planar Cleansing》で同時に破壊するとして、《岩枷/Chained to the Rocks》がそれぞれ1枚ずつの《セレズニアの声、トロスターニ/Trostani, Selesnya’s Voice》を追放しているならば2体の《セレズニアの声、トロスターニ/Trostani, Selesnya’s Voice》が同時に戦場に戻り、片方は状況起因処理で墓地にいきますがその前に各々の誘発型能力がお互いを参照して誘発しますので、結果的に5+5=10[点]のライフを得ます。
5.期限付きの継続的効果が生成される前に期限を迎えた場合、継続的効果はそもそも生じません。その結果、次の6の状況でも《忘却の輪/Oblivion Ring》などと違う挙動になります。
6.例えば《甲鱗のワーム/Scaled Wurm》を対象に《岩枷/Chained to the Rocks》のCIP能力をスタックに乗せた場合、その解決前に《岩枷/Chained to the Rocks》を《帰化/Naturalize》で破壊すると《甲鱗のワーム/Scaled Wurm》は追放されることなく戦場に残りますし、これによって新たに召喚酔いになるということもありません。
7.このカードで追放する対象を選ぶのはCIP能力をスタックに乗せるときなので、このカードを唱えた時点で戦場に出ていたクリーチャーを対象にする必要はありません。
コメント
このままいくとアジャにゃんまでもが勇者に…っ!
岩枷は赤白推奨みたいですね
アナックスとサイミーディといい。
《エルフのチャンピオン/Elvish Champion》
《オーリオックのチャンピオン/Auriok Champion》
のようにチャンピオンがテンプレ訳として使われたりもしていましたが、近年のカードを見ると
《教区の勇者/Champion of the Parish》
《刻まれた勇者/Etched Champion》
《正義の勇者ギデオン/Gideon, Champion of Justice》
のように勇者がテンプレ訳になっているようなので勇者と訳させていただきました。ヴェンセールさんあたりなら人型PWなので勇者っぽくなれそうですけどアジャニさんは猫型PWなので勇者っぽくないですねw
今回は赤白だけ特別な立ち位置にある色の組み合わせになるのでしょうかねえ。色の組み合わせ的には一番HEROっぽいですし。