【新カードのルーリング紹介】各種メカニズムともろもろ
2014年1月15日 カード紹介 コメント (2)目次 http://himajin.diarynote.jp/201103131200449531/
新カードが出てるのに恒例のルーリング記事をサボってました。というわけで反省して、サルベのカードのルーリングをチェックしていきましょう。公式のメカニズム記事を参考に書いてはいますが、この記事は誤っている可能性もありますので過信しないで下さい。[THS]のときなんて公式のメカニズム自体が間違ってて何の断りもなく記事が差し替え修正されていたなんてことがあったわけですから、今回もメカニズムが正しい保証はありませんしね。
さてもう既に28枚もスポイラーに上がってしまっていますのでいつものように1枚1枚のカードをいつもみたいに訳していったら文章がかさばってしまいますね。今回はダイジェスト調で。今更誰得になると思いますがすみません・・・。
【各種キーワード・能力語】
神啓/Inspired
貢納 N/Tribute N
信心/Devotion
神啓/Inspired
1.アンタップするたびに誘発する能力をまとめた能力語です。スレッショルドや湧血と同様、ルール上の意味はありません。(従って今後「神啓を持つクリーチャー1体を対象とする」といったカードが登場することはありません。)
2.パーマネントがアンタップするたびに誘発する能力が誘発できるのはタップ状態のパーマネントがアンタップした時のみです。アンタップ状態のパーマネントがアンタップステップを迎えても何も起きません。
3.誘発した能力がスタックに乗るのは、誘発した直後ではなく誘発後にプレイヤーが通常優先権を得られるタイミングかクリンナップステップのみです。従ってタップ状態のパーマネントがアンタップステップにアンタップした場合、それに誘発した能力がスタックに乗るのはアップキープに移ってからです。複数の能力がアンタップステップに誘発している場合は好きな順にスタックに乗せましょう。
4.パーマネントがターン起因処理としてフェイジングするのはアンタップステップでパーマネントがアンタップする前に行われます。従って神啓とフェイジングを持つパーマネントがタップ・フェイズイン位相でターンを迎えたらアンタップする前にフェイズアウトするので神啓は誘発しますが、タップ・フェイズアウト位相でターンを迎えたら神啓は誘発します。
5.戦闘から取り除く系はよくアンタップさせますが必ずしもアンタップさせないものもありますね。《Maze of Ith》や《偵察/Reconnaissance 》では誘発しますが《コーの安息所/Kor Haven》や《惑いの迷路/Mystifying Maze》では誘発しません。前者2つは自分の神啓持ちをチャンプアタックさせつつ引き帰らせる使い方ができるので相性は良さそう。(パウダーオレンジ)
貢納 N/Tribute N
1.戦場に出ることを置換する効果を及ぼす常在型能力を表すキーワード能力です。貢納 Nが働くのはクリーチャーが実際に戦場に出る際なので、貢納 Nを持つクリーチャー呪文を唱えたらそれが解決されるまでに勝手に貢納 Nの選択を処理したりさせたりしてはいけません。(特に多人数戦ではどの対戦相手を選ぶかでプレイングが変わりますので。)
2.自身が戦場に出ることを置換する効果なので、既に戦場に《謙虚/Humility》などが出ている場合でも貢納 Nは機能します。しかしその場合は貢納 Nに関連した誘発型能力の方は誘発することはありません。(従って多くの場合はカウンターを置かない選択がされるでしょうが、コントロール奪取などがある場合はその限りではありませんね。)
3.この常在型能力は戦場に出る際にタイムラグなく機能するので、カウンターを置くことを選ばれたクリーチャーがカウンターのない状態で戦場にいる瞬間はありません。例えば貢納 Nに対応して火力を打つようなことは出来ませんし、クリーチャーが戦場に出ることで誘発する能力は貢納 Nを処理した上でのパワー・タフネスを参照します。他の常在型能力によって全てのクリーチャーのタフネスがマイナス修整を受ける場合も貢納 Nを処理した上でタフネスが正ならば墓地には置かれません。
4.貢納 Nに関連した誘発型能力の方はあくまで誘発型能力なので、それは誘発し適切なタイミングでスタックに乗り解決を待ちます。その誘発型能力が対象を取るのもスタックに乗せるときであり、戦場に出る際ではありません。(従って同時に戦場に出るクリーチャーを対象にすることが可能です。)もちろんその能力に対応して何か呪文を唱えることも可能です。
例:
※追記
《炎冠のフェニックス》ではなく《炎輪のフェニックス》と訳されるようですね。
信心/Devotion
1.[THS]から続投のキーワードですが、今回は2色への信心が登場しました。
2.青と黒への信心を数える場合、(黒)や(1)(青)は1、(黒)(黒)や(1)(青)(黒)は2、(青/黒)(青/黒)(青/黒)や(2/青)(2/青)(2/青)は3、(1)(青)(青)(黒)(黒)は4でカウントされます。
3.非クリーチャー化部分の扱いについては[THS]のルーリング記事(http://himajin.diarynote.jp/201308272337083949/)を参照して下さい。(前半が授与、後半が信心なので前半とごっちゃにしないようにお願いします。)
【個別のカード】
《空想の元型/Archetype of Imagination》
《理想の調停者/Arbiter of Ideal》
2.後者の能力はタイムスタンプに関係ありません。この能力が機能している限り、いかなる方法でも対戦相手のクリーチャーは飛行を持ちません。
3.後者の能力が《変化+点火/Turn+Burn》などで失われた場合、対戦相手のクリーチャーは元々飛行を持っていたならば飛行を持ちますし、新しく飛行を得ることも出来ます。しかし能力を失わせる効果が終わり次第、飛行を失わせる効果が機能するのでその後はやはり対戦相手のクリーチャーは飛行を持つことが出来ません。
4.各プレイヤーが《空想の元型/Archetype of Imagination》をコントロールしている場合、どのクリーチャーも飛行を持っていない状態になります。これもタイムスタンプによりません。
2.エンチャントになるという能力は神啓の誘発型能力によって生成された継続的効果であり、《理想の調停者/Arbiter of Ideal》自身の常在型能力による継続的効果ではありません。従って《理想の調停者/Arbiter of Ideal》が戦場を離れても効果はなくなりません。
3.カードを戦場に出すのは任意ですが、公開するのは強制です。自分だけ見て出せないから見せずに戻す、ということは出来ません。
4.誘発型能力中にあるif文はif節ではありません。通常通り英文の順で前から読んで処理して下さい。
5.《極楽のマントル/Paradise Mantle》などでタップ能力を持たせれば《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》と《精神力/Mind Over Matter》で無限にライブラリーが掘れますね。タップ能力の代わりに《思考の反射/Thought Reflection》でも可。青単のコンボがまた一つ増えましたね。
新カードが出てるのに恒例のルーリング記事をサボってました。というわけで反省して、サルベのカードのルーリングをチェックしていきましょう。公式のメカニズム記事を参考に書いてはいますが、この記事は誤っている可能性もありますので過信しないで下さい。[THS]のときなんて公式のメカニズム自体が間違ってて何の断りもなく記事が差し替え修正されていたなんてことがあったわけですから、今回もメカニズムが正しい保証はありませんしね。
さてもう既に28枚もスポイラーに上がってしまっていますのでいつものように1枚1枚のカードをいつもみたいに訳していったら文章がかさばってしまいますね。今回はダイジェスト調で。今更誰得になると思いますがすみません・・・。
【各種キーワード・能力語】
神啓/Inspired
貢納 N/Tribute N
信心/Devotion
神啓/Inspired
1.アンタップするたびに誘発する能力をまとめた能力語です。スレッショルドや湧血と同様、ルール上の意味はありません。(従って今後「神啓を持つクリーチャー1体を対象とする」といったカードが登場することはありません。)
2.パーマネントがアンタップするたびに誘発する能力が誘発できるのはタップ状態のパーマネントがアンタップした時のみです。アンタップ状態のパーマネントがアンタップステップを迎えても何も起きません。
3.誘発した能力がスタックに乗るのは、誘発した直後ではなく誘発後にプレイヤーが通常優先権を得られるタイミングかクリンナップステップのみです。従ってタップ状態のパーマネントがアンタップステップにアンタップした場合、それに誘発した能力がスタックに乗るのはアップキープに移ってからです。複数の能力がアンタップステップに誘発している場合は好きな順にスタックに乗せましょう。
4.パーマネントがターン起因処理としてフェイジングするのはアンタップステップでパーマネントがアンタップする前に行われます。従って神啓とフェイジングを持つパーマネントがタップ・フェイズイン位相でターンを迎えたらアンタップする前にフェイズアウトするので神啓は誘発しますが、タップ・フェイズアウト位相でターンを迎えたら神啓は誘発します。
5.戦闘から取り除く系はよくアンタップさせますが必ずしもアンタップさせないものもありますね。《Maze of Ith》や《偵察/Reconnaissance 》では誘発しますが《コーの安息所/Kor Haven》や《惑いの迷路/Mystifying Maze》では誘発しません。前者2つは自分の神啓持ちをチャンプアタックさせつつ引き帰らせる使い方ができるので相性は良さそう。(パウダーオレンジ)
貢納 N/Tribute N
1.戦場に出ることを置換する効果を及ぼす常在型能力を表すキーワード能力です。貢納 Nが働くのはクリーチャーが実際に戦場に出る際なので、貢納 Nを持つクリーチャー呪文を唱えたらそれが解決されるまでに勝手に貢納 Nの選択を処理したりさせたりしてはいけません。(特に多人数戦ではどの対戦相手を選ぶかでプレイングが変わりますので。)
2.自身が戦場に出ることを置換する効果なので、既に戦場に《謙虚/Humility》などが出ている場合でも貢納 Nは機能します。しかしその場合は貢納 Nに関連した誘発型能力の方は誘発することはありません。(従って多くの場合はカウンターを置かない選択がされるでしょうが、コントロール奪取などがある場合はその限りではありませんね。)
3.この常在型能力は戦場に出る際にタイムラグなく機能するので、カウンターを置くことを選ばれたクリーチャーがカウンターのない状態で戦場にいる瞬間はありません。例えば貢納 Nに対応して火力を打つようなことは出来ませんし、クリーチャーが戦場に出ることで誘発する能力は貢納 Nを処理した上でのパワー・タフネスを参照します。他の常在型能力によって全てのクリーチャーのタフネスがマイナス修整を受ける場合も貢納 Nを処理した上でタフネスが正ならば墓地には置かれません。
4.貢納 Nに関連した誘発型能力の方はあくまで誘発型能力なので、それは誘発し適切なタイミングでスタックに乗り解決を待ちます。その誘発型能力が対象を取るのもスタックに乗せるときであり、戦場に出る際ではありません。(従って同時に戦場に出るクリーチャーを対象にすることが可能です。)もちろんその能力に対応して何か呪文を唱えることも可能です。
例:
《炎冠のフェニックス/Flame-Wreathed Phoenix》 (2)(赤)(赤)《炎冠のフェニックス/Flame-Wreathed Phoenix》の貢納が支払われず3/3として戦場に出たとして、誘発型能力に対応して対戦相手がインスタント3点火力の《稲妻の一撃/Lightning Strike》でそれを焼いた場合、《炎冠のフェニックス/Flame-Wreathed Phoenix》は手札に戻りません。
クリーチャー - フェニックス(Phoenix)
飛行
貢納 2(このクリーチャーが戦場に出るに際し、あなたが選んだ対戦相手はそれに+1/+1カウンターを2個置いてもよい。)
《炎冠のフェニックス》が戦場に出たとき、貢納が支払われていない場合、それは速攻と「このクリーチャーが死亡したとき、それをそのオーナーの手札に戻す。」を得る。
Flying
Tribute 2 (As this creature enters the battlefield, an opponent of your choice may put 2 +1/+1 counter on it.)
When Flame-Wreathed Phoenix enters the battlefield, if its tribute wasn’t paid, it gains haste and "When this creature dies, return it to its owner’s hand."
3/3
※追記
《炎冠のフェニックス》ではなく《炎輪のフェニックス》と訳されるようですね。
信心/Devotion
1.[THS]から続投のキーワードですが、今回は2色への信心が登場しました。
2.青と黒への信心を数える場合、(黒)や(1)(青)は1、(黒)(黒)や(1)(青)(黒)は2、(青/黒)(青/黒)(青/黒)や(2/青)(2/青)(2/青)は3、(1)(青)(青)(黒)(黒)は4でカウントされます。
3.非クリーチャー化部分の扱いについては[THS]のルーリング記事(http://himajin.diarynote.jp/201308272337083949/)を参照して下さい。(前半が授与、後半が信心なので前半とごっちゃにしないようにお願いします。)
【個別のカード】
《空想の元型/Archetype of Imagination》
《理想の調停者/Arbiter of Ideal》
《空想の元型/Archetype of Imagination》 (4)(青)(青)1.自身の能力で自身も飛行を持ちます。飛行を与える能力はタイムスタンプに影響するので、飛行を持つクリーチャーが《変化+点火/Turn+Burn》などで飛行を失った後に同じコントローラーが《空想の元型/Archetype of Imagination》を戦場に出したら飛行を取り戻しますし、逆順なら飛行は失われます。
エンチャント・クリーチャー - 人間(Human)・ウィザード(Wizard)
あなたがコントロールするクリーチャーは飛行を持つ。
あなたの対戦相手がコントロールするクリーチャーは飛行を失うとともに、飛行を持つことも得ることもできない。
Creatures you control have flying.
Creatures your opponents control lose flying and can’t have or gain flying.
3/2
2.後者の能力はタイムスタンプに関係ありません。この能力が機能している限り、いかなる方法でも対戦相手のクリーチャーは飛行を持ちません。
3.後者の能力が《変化+点火/Turn+Burn》などで失われた場合、対戦相手のクリーチャーは元々飛行を持っていたならば飛行を持ちますし、新しく飛行を得ることも出来ます。しかし能力を失わせる効果が終わり次第、飛行を失わせる効果が機能するのでその後はやはり対戦相手のクリーチャーは飛行を持つことが出来ません。
4.各プレイヤーが《空想の元型/Archetype of Imagination》をコントロールしている場合、どのクリーチャーも飛行を持っていない状態になります。これもタイムスタンプによりません。
《理想の調停者/Arbiter of Ideal》 (4)(青)(青)1.戦場に出したカードにカウンターが置かれているかどうかとそれがエンチャントであるかどうかは関係ありません。(あくまで機能上分かりやすくするためのデザインでしょうね。)例えばかんたーを置くことが出来ない《メリーラの守り手/Melira’s Keepers》をこの能力で戦場に出してもエンチャントになります。しかしブリンクなどをした場合はカウンターが失われるだけでなく別のオブジェクトになるのでエンチャントであるという特性も失われます。
クリーチャー - スフィンクス(Sphinx)
飛行
神啓 - 《理想の調停者》がアンタップ状態になるたび、あなたのライブラリーの一番上を公開する。それがアーティファクトカードかクリーチャーカードか土地カードである場合、あなたはそれを発現カウンターが1個置かれた状態で戦場に出してもよい。それは他のカードタイプに加えてエンチャントである。
Flying
Inspired — Whenever 《Arbiter of the Ideal》 becomes untapped, reveal the top card of your library. If it’s an artifact, creature, or land card, you may put it onto the battlefield with a manifestation counter on it. That permanent is an enchantment in addition to its other types.
FT:学者によれば、あらゆる世界には、正義をなさしめる何者かの手で生み出された調停者がいるとのことだ。
4/5
2.エンチャントになるという能力は神啓の誘発型能力によって生成された継続的効果であり、《理想の調停者/Arbiter of Ideal》自身の常在型能力による継続的効果ではありません。従って《理想の調停者/Arbiter of Ideal》が戦場を離れても効果はなくなりません。
3.カードを戦場に出すのは任意ですが、公開するのは強制です。自分だけ見て出せないから見せずに戻す、ということは出来ません。
4.誘発型能力中にあるif文はif節ではありません。通常通り英文の順で前から読んで処理して下さい。
5.《極楽のマントル/Paradise Mantle》などでタップ能力を持たせれば《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》と《精神力/Mind Over Matter》で無限にライブラリーが掘れますね。タップ能力の代わりに《思考の反射/Thought Reflection》でも可。青単のコンボがまた一つ増えましたね。
※注意事項
1.スポイラーのカードはガセの可能性もありますしテキストがころころ変わることもあります。そもそもカードテキストが正式なオラクルを反映している保証もなく、新しい用語を含む場合は注釈文からオラクルを推測してルーリングを考えています。
2.MTGのルールは定期的に改定されますので、この記事を書いた時点と発売した時点のルーリングは違う可能性があります。そして記事を書いている私はまだまだルーリングを勉強中の身なので普通に色々間違えます✧(ゝω・)v
3.カードのルール文章やカード名は適時自分で日本語訳を補っていますので、日本語の公式な情報が出る前の未確定なものも含みます。
4.ということでこの記事の内容を鵜呑みにせず、検索などでいらした方は記事が書かれた日時にお気を付けください。たまにオラクル確定後やルール変更後にそれ以前の記事の誤りを指摘されることがありますので_(:∧」∠)_
5.またこの記事で書いた誤っているかもしれないルーリングや日本語訳などのコピペはご遠慮ください。意図しない形でガセ源扱いされるのは嫌です(っ◞‸◟c)
コメント
訂正したのですが、その後にこっちの記事見て、さらに修正しました…
手札に戻らなくてしょんぼり…
スポイラーの注釈文はあまり参考にならないので、常在型能力と見せかけて結局cipになるかも分かりませんけどねw