目次 http://himajin.diarynote.jp/201103131200449531/
デッキ一覧 http://himajin.diarynote.jp/201102172159081800/
変更前レシピ http://himajin.diarynote.jp/201307122305514200/
【デッキレシピ(和英)】
// lands(36/100)
4 [u] 《Scrubland》
4 [a] 《Savannah》
4 [r] 《Bayou》
1 [rav] 《平地/Plains》 (4)
1 [isd] 《沼/Swamp》 (1)
1 [st] 《森/Forest》 (4)
1 [fut] 《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》
4 [zen] 《湿地の干潟/Marsh Flats》
4 [on] 《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
1 [zen] 《霧深い雨林/Misty Rainforest》
4 [zen] 《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
1 [lg] 《Karakas》
1 [us] 《ガイアの揺籃の地/Gaea’s Cradle》
4 [te] 《不毛の大地/Wasteland》
1 [mm] 《市長の塔/Tower of the Magistrate》
// creatures(30/100)
4 [cfx] 《貴族の教主/Noble Hierarch》
4 [rtr] 《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》
4 [wwk] 《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》
4 [m11] 《戦隊の鷹/Squadron Hawk》
4 [fut] 《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
1 [m14] 《漁る軟泥/Scavenging Ooze》
1 [arb] 《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》
1 [lrw] 《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》
1 [fd] 《永遠の証人/Eternal Witness》
1 [tsb] 《スパイクの飼育係/Spike Feeder》
4 [cfx] 《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》
1 [mbs] 《最後のトロール、スラーン/Thrun, the Last Troll》
// spells(34/100)
4 [chk] 《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
4 [4e] 《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
4 [lrw] 《思考囲い/Thoughtseize》
2 [roe] 《コジレックの審問/Inquisition of Kozilek》
4 [mbs] 《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith》
2 [bok] 《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》
4 [rtr] 《突然の衰微/Abrupt Decay》
1 [som] 《肉体と精神の剣/Sword of Body and Mind》
4 [dka] 《未練ある魂/Lingering Souls》
4 [isd] 《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》
1 [nph] 《殴打頭蓋/Batterskull》
// sideboard(15)
sb: 1 [arb] 《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》
sb: 1 [lrw] 《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》
sb: 3 [m14] 《強迫/Duress》
sb: 2 [nph] 《外科的摘出/Surgical Extraction》
sb: 2 [ala] 《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist》
sb: 3 [dka] 《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben》
sb: 3 [bng] 《迷宮の霊魂/Spirit of the Labyrinth》
【メモ】
アーキタイプ:ロック(バベル)。今回はいつものロック/The Rockと違って《戦隊の鷹/Squadron Hawk》をフィーチャーした特殊な構成です。[レガシー]における鷹は
(i) 《突然の衰微/Abrupt Decay》などの単体除去では対処しにくく・布告から他のクロックを守れて・ゲーム全体で息切れさせにくく・PW全体への対策となり・自分のPWを守れて・《真の名の宿敵/True-Name Nemesis》で止まらず・装備品とも相性が抜群とアピールポイントが多い。
(ii) 《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》や《渦まく知識/Brainstorm》や《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》と組み合わせると能動的にアドが取れる。
(iii) 相手に《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》を出されても戦場と手札の両方を守れる。
(iv) 手札に1枚温存しておけば何度《終末/Terminus》でボトムに送られても即座に回収できる。
(v) 《Hymn to Tourach》対策になる。
といった感じで環境に噛み合っているように見えますね。どこを見渡しても黒緑系のデッキが多い中、赤や青ではなく白を混ぜる利点の1つとしてプッシュしていこうと思います。ただ青くないデッキの鷹はブレストやジェイスと組み合わせられないため素引きの2枚目・3枚目の弱さが顕著ですが、かといって4枚積みしないのもやや寂しいです。そこでロック/The Rockならどうやって使いこなすべきか、を考えた結果辿り着いた答えがバベル/Babelなわけです。バベル/Babelなら2枚目を引きたくない鷹を避ける事ができる上に初手からではなく今引きからのキャストとなるので手札破壊で対処される確率も減ります。
バベル/Babel構築で注意しないといけないことは、
1.高い分散値の影響を緩和するためにドローやサーチがある程度多いほうがよく、かつサーチのカードパワーを高めるためにある程度1枚挿しをする。
2.ただ単にデッキ枚数が多いだけにならないようにパワーカードで固める。
3.ドローやサーチを連打したくない最序盤でも十分ムラのない周りができるように役割の近いカードを多めに積み、かつサーチのための1枚挿しも素引きが弱いものは極力避けてある程度ゲームの状況に関係なく機能するものを積む。
4.サイドボーディングがほぼ機能しないので、サイドを極端に尖らせるか、メインのサーチカードに合わせたチューターボードを組むか、そもそも願いボードにする。メインからもなるべく幅広いカードに対処できるようにする。
の4点でしょう。まず2.と3.について、環境にパワーカードの多い[レガシー]において特にグッドスタッフの集中したカラーである黒緑白は容易に役割の近いパワーカードで固めることができます。しかもロック/The Rockのクロック選択は多用なため、複数の軸を用意することで相手のサイドボーディングを空振りにさせやすいというメリットもあります。《夜の戦慄/Dread of Night》《安らかなる眠り/Rest in Peace》《古えの遺恨/Ancient Grudge》《漁る軟泥/Scavenging Ooze》《盲信的迫害/Zealous Persecution》《仕組まれた疫病/Engineered Plague》《非業の死/Perich》《美徳の喪失/Virtue’s Ruin》のどれか1つでデッキが機能不全になるロック/The Rockとか見たくないですしね。
【サーチ選択】
1.についてですが、まずバベル/Babelと統計の分散の関係については期待値のコラム(http://himajin.diarynote.jp/201310132311394714/)をご覧下さい。読むのが面倒な方に結論だけ書いておきますと、60枚のデッキとバベル/Babelではカード比率が完全に同じ構築をしても後者のほうが事故になりやすいというお話です。これはデッキ枚数が多いほど各イベントの起きやすさが二項分布に収束するため期待値が確率に影響しにくくなるからです。期待値と確率の障壁のようなものが分散だと思って下さい。
さて今回採用したサーチカードはデッキ100枚中に
// lands(13/36)
4 [zen] 《湿地の干潟/Marsh Flats》
4 [on] 《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
1 [zen] 《霧深い雨林/Misty Rainforest》
4 [zen] 《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
// creatures(12/30)
4 [wwk] 《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》
4 [m11] 《戦隊の鷹/Squadron Hawk》
4 [cfx] 《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》
// spells(4/34)
4 [mbs] 《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith》
の合計29枚です。実に30%がサーチカードであり、そのいずれも個々のカードパワーが高くゲームのどのタイミングでもプレイしたいものです。対して今回採用しなかったものを列挙してみますと、《納墓/Entomb》《俗世の教示者/Worldly Tutor》《悟りの教示者/Enlightened Tutor》《輪作/Crop Rotation》はいずれも一時的にアドバンテージを失いますしいつでも唱えたいカードではありません。アドを失わないサーチカードは例えば《生ける願い/Living Wish》や《Grim Tutor》や《女王への懇願/Beseech the Queen》やもっと思い者達は序盤に使えない点でやはり唱えたいタイミングが限定的です。《雨ざらしの旅人/Weathered Wayfarer》も一考の価値がありましたが60枚デッキより《不毛の大地/Wasteland》嵌めパターンが安定しないですし、これ自身が装備品を持たないと1枚分の働きをしないので実質的なアドが取れる状況は少なくかつ終盤弱いのが玉に瑕ですね。安定感のあるバベル/Babelを目指すためにも必要以上にもっさりせず各カードが序盤から終盤まで活きるようにしたいですね。
ではこれらからサーチされるカード群ですが、石鍛冶・鷹・ゼニスはまあ説明不要ですね。というわけで土地のシルバーバレットについてです。地味なようで土地はゲームを支配する重要な要素です。複数枚積みたくない基本土地と《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》《Karakas》《ガイアの揺籃の地/Gaea’s Cradle》《市長の塔/Tower of the Magistrate》を安定して引っ張ってこれるのは非常にありがたいですね。特にドライアドはマナ加速に使えるだけでなくフェッチを構えておくだけで布告対策になるので終盤もライブラリー内からプレッシャーをかけ続けてくれますし、一応《突然の衰微/Abrupt Decay》の効かない瞬速クロックなので相手のPWを微妙に削れたりチャンプブロッカーにもなりますし、装備品を持てれば御の字ですね。
【サイド】
4.に書いたように、バベル/Babelのサイド後はg1とあまり変わらないので普通のサイドボーディングでは極端に弱いです。メインに衰微やゼニスからのクァーサルがいるとはいえ、パーマネントに触れられるだけでは手の出ないマッチも多いでしょう。というわけでサイドはすべてボード以外を攻めるカードで固めました。結果的に部族デッキにはメインボードで勝負することになりますが、石鍛冶パッケージと《霊気の薬瓶/AEther Vial》を割れる衰微が入ったロック/The Rockは部族にワンサイドできるパターンもそこそこあるので、後はバベル/Babel特有の引きムラがどう転ぶかの運ゲーですね。
【デッキレシピ(英)】
// Lands
4 [U] Scrubland
4 [A] Savannah
4 [R] Bayou
1 [RAV] Plains (4)
1 [ISD] Swamp (1)
1 [ST] Forest (4)
1 [FUT] Dryad Arbor
4 [ZEN] Marsh Flats
4 [ON] Windswept Heath
1 [ZEN] Misty Rainforest
4 [ZEN] Verdant Catacombs
1 [LG] Karakas
1 [US] Gaea’s Cradle
4 [TE] Wasteland
1 [MM] Tower of the Magistrate
// Creatures
4 [CFX] Noble Hierarch
4 [RTR] Deathrite Shaman
4 [WWK] Stoneforge Mystic
4 [M11] Squadron Hawk
4 [FUT] Tarmogoyf
1 [M14] Scavenging Ooze
1 [ARB] Qasali Pridemage
1 [LRW] Gaddock Teeg
1 [FD] Eternal Witness
1 [TSB] Spike Feeder
4 [CFX] Knight of the Reliquary
1 [MBS] Thrun, the Last Troll
// Spells
4 [CHK] Sensei’s Divining Top
4 [4E] Swords to Plowshares
4 [LRW] Thoughtseize
2 [ROE] Inquisition of Kozilek
4 [MBS] Green Sun’s Zenith
2 [BOK] Umezawa’s Jitte
4 [RTR] Abrupt Decay
1 [SOM] Sword of Body and Mind
4 [DKA] Lingering Souls
4 [ISD] Liliana of the Veil
1 [NPH] Batterskull
// Sideboard
SB: 1 [ARB] Qasali Pridemage
SB: 1 [LRW] Gaddock Teeg
SB: 3 [M14] Duress
SB: 2 [NPH] Surgical Extraction
SB: 2 [ALA] Ethersworn Canonist
SB: 3 [DKA] Thalia, Guardian of Thraben
SB: 3 [BNG] Spirit of the Labyrinth
デッキ一覧 http://himajin.diarynote.jp/201102172159081800/
変更前レシピ http://himajin.diarynote.jp/201307122305514200/
【デッキレシピ(和英)】
// lands(36/100)
4 [u] 《Scrubland》
4 [a] 《Savannah》
4 [r] 《Bayou》
1 [rav] 《平地/Plains》 (4)
1 [isd] 《沼/Swamp》 (1)
1 [st] 《森/Forest》 (4)
1 [fut] 《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》
4 [zen] 《湿地の干潟/Marsh Flats》
4 [on] 《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
1 [zen] 《霧深い雨林/Misty Rainforest》
4 [zen] 《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
1 [lg] 《Karakas》
1 [us] 《ガイアの揺籃の地/Gaea’s Cradle》
4 [te] 《不毛の大地/Wasteland》
1 [mm] 《市長の塔/Tower of the Magistrate》
// creatures(30/100)
4 [cfx] 《貴族の教主/Noble Hierarch》
4 [rtr] 《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》
4 [wwk] 《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》
4 [m11] 《戦隊の鷹/Squadron Hawk》
4 [fut] 《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
1 [m14] 《漁る軟泥/Scavenging Ooze》
1 [arb] 《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》
1 [lrw] 《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》
1 [fd] 《永遠の証人/Eternal Witness》
1 [tsb] 《スパイクの飼育係/Spike Feeder》
4 [cfx] 《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》
1 [mbs] 《最後のトロール、スラーン/Thrun, the Last Troll》
// spells(34/100)
4 [chk] 《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
4 [4e] 《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
4 [lrw] 《思考囲い/Thoughtseize》
2 [roe] 《コジレックの審問/Inquisition of Kozilek》
4 [mbs] 《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith》
2 [bok] 《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》
4 [rtr] 《突然の衰微/Abrupt Decay》
1 [som] 《肉体と精神の剣/Sword of Body and Mind》
4 [dka] 《未練ある魂/Lingering Souls》
4 [isd] 《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》
1 [nph] 《殴打頭蓋/Batterskull》
// sideboard(15)
sb: 1 [arb] 《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》
sb: 1 [lrw] 《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》
sb: 3 [m14] 《強迫/Duress》
sb: 2 [nph] 《外科的摘出/Surgical Extraction》
sb: 2 [ala] 《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist》
sb: 3 [dka] 《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben》
sb: 3 [bng] 《迷宮の霊魂/Spirit of the Labyrinth》
【メモ】
アーキタイプ:ロック(バベル)。今回はいつものロック/The Rockと違って《戦隊の鷹/Squadron Hawk》をフィーチャーした特殊な構成です。[レガシー]における鷹は
(i) 《突然の衰微/Abrupt Decay》などの単体除去では対処しにくく・布告から他のクロックを守れて・ゲーム全体で息切れさせにくく・PW全体への対策となり・自分のPWを守れて・《真の名の宿敵/True-Name Nemesis》で止まらず・装備品とも相性が抜群とアピールポイントが多い。
(ii) 《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》や《渦まく知識/Brainstorm》や《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》と組み合わせると能動的にアドが取れる。
(iii) 相手に《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》を出されても戦場と手札の両方を守れる。
(iv) 手札に1枚温存しておけば何度《終末/Terminus》でボトムに送られても即座に回収できる。
(v) 《Hymn to Tourach》対策になる。
といった感じで環境に噛み合っているように見えますね。どこを見渡しても黒緑系のデッキが多い中、赤や青ではなく白を混ぜる利点の1つとしてプッシュしていこうと思います。ただ青くないデッキの鷹はブレストやジェイスと組み合わせられないため素引きの2枚目・3枚目の弱さが顕著ですが、かといって4枚積みしないのもやや寂しいです。そこでロック/The Rockならどうやって使いこなすべきか、を考えた結果辿り着いた答えがバベル/Babelなわけです。バベル/Babelなら2枚目を引きたくない鷹を避ける事ができる上に初手からではなく今引きからのキャストとなるので手札破壊で対処される確率も減ります。
バベル/Babel構築で注意しないといけないことは、
1.高い分散値の影響を緩和するためにドローやサーチがある程度多いほうがよく、かつサーチのカードパワーを高めるためにある程度1枚挿しをする。
2.ただ単にデッキ枚数が多いだけにならないようにパワーカードで固める。
3.ドローやサーチを連打したくない最序盤でも十分ムラのない周りができるように役割の近いカードを多めに積み、かつサーチのための1枚挿しも素引きが弱いものは極力避けてある程度ゲームの状況に関係なく機能するものを積む。
4.サイドボーディングがほぼ機能しないので、サイドを極端に尖らせるか、メインのサーチカードに合わせたチューターボードを組むか、そもそも願いボードにする。メインからもなるべく幅広いカードに対処できるようにする。
の4点でしょう。まず2.と3.について、環境にパワーカードの多い[レガシー]において特にグッドスタッフの集中したカラーである黒緑白は容易に役割の近いパワーカードで固めることができます。しかもロック/The Rockのクロック選択は多用なため、複数の軸を用意することで相手のサイドボーディングを空振りにさせやすいというメリットもあります。《夜の戦慄/Dread of Night》《安らかなる眠り/Rest in Peace》《古えの遺恨/Ancient Grudge》《漁る軟泥/Scavenging Ooze》《盲信的迫害/Zealous Persecution》《仕組まれた疫病/Engineered Plague》《非業の死/Perich》《美徳の喪失/Virtue’s Ruin》のどれか1つでデッキが機能不全になるロック/The Rockとか見たくないですしね。
【サーチ選択】
1.についてですが、まずバベル/Babelと統計の分散の関係については期待値のコラム(http://himajin.diarynote.jp/201310132311394714/)をご覧下さい。読むのが面倒な方に結論だけ書いておきますと、60枚のデッキとバベル/Babelではカード比率が完全に同じ構築をしても後者のほうが事故になりやすいというお話です。これはデッキ枚数が多いほど各イベントの起きやすさが二項分布に収束するため期待値が確率に影響しにくくなるからです。期待値と確率の障壁のようなものが分散だと思って下さい。
さて今回採用したサーチカードはデッキ100枚中に
// lands(13/36)
4 [zen] 《湿地の干潟/Marsh Flats》
4 [on] 《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
1 [zen] 《霧深い雨林/Misty Rainforest》
4 [zen] 《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
// creatures(12/30)
4 [wwk] 《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》
4 [m11] 《戦隊の鷹/Squadron Hawk》
4 [cfx] 《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》
// spells(4/34)
4 [mbs] 《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith》
の合計29枚です。実に30%がサーチカードであり、そのいずれも個々のカードパワーが高くゲームのどのタイミングでもプレイしたいものです。対して今回採用しなかったものを列挙してみますと、《納墓/Entomb》《俗世の教示者/Worldly Tutor》《悟りの教示者/Enlightened Tutor》《輪作/Crop Rotation》はいずれも一時的にアドバンテージを失いますしいつでも唱えたいカードではありません。アドを失わないサーチカードは例えば《生ける願い/Living Wish》や《Grim Tutor》や《女王への懇願/Beseech the Queen》やもっと思い者達は序盤に使えない点でやはり唱えたいタイミングが限定的です。《雨ざらしの旅人/Weathered Wayfarer》も一考の価値がありましたが60枚デッキより《不毛の大地/Wasteland》嵌めパターンが安定しないですし、これ自身が装備品を持たないと1枚分の働きをしないので実質的なアドが取れる状況は少なくかつ終盤弱いのが玉に瑕ですね。安定感のあるバベル/Babelを目指すためにも必要以上にもっさりせず各カードが序盤から終盤まで活きるようにしたいですね。
ではこれらからサーチされるカード群ですが、石鍛冶・鷹・ゼニスはまあ説明不要ですね。というわけで土地のシルバーバレットについてです。地味なようで土地はゲームを支配する重要な要素です。複数枚積みたくない基本土地と《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》《Karakas》《ガイアの揺籃の地/Gaea’s Cradle》《市長の塔/Tower of the Magistrate》を安定して引っ張ってこれるのは非常にありがたいですね。特にドライアドはマナ加速に使えるだけでなくフェッチを構えておくだけで布告対策になるので終盤もライブラリー内からプレッシャーをかけ続けてくれますし、一応《突然の衰微/Abrupt Decay》の効かない瞬速クロックなので相手のPWを微妙に削れたりチャンプブロッカーにもなりますし、装備品を持てれば御の字ですね。
【サイド】
4.に書いたように、バベル/Babelのサイド後はg1とあまり変わらないので普通のサイドボーディングでは極端に弱いです。メインに衰微やゼニスからのクァーサルがいるとはいえ、パーマネントに触れられるだけでは手の出ないマッチも多いでしょう。というわけでサイドはすべてボード以外を攻めるカードで固めました。結果的に部族デッキにはメインボードで勝負することになりますが、石鍛冶パッケージと《霊気の薬瓶/AEther Vial》を割れる衰微が入ったロック/The Rockは部族にワンサイドできるパターンもそこそこあるので、後はバベル/Babel特有の引きムラがどう転ぶかの運ゲーですね。
【デッキレシピ(英)】
// Lands
4 [U] Scrubland
4 [A] Savannah
4 [R] Bayou
1 [RAV] Plains (4)
1 [ISD] Swamp (1)
1 [ST] Forest (4)
1 [FUT] Dryad Arbor
4 [ZEN] Marsh Flats
4 [ON] Windswept Heath
1 [ZEN] Misty Rainforest
4 [ZEN] Verdant Catacombs
1 [LG] Karakas
1 [US] Gaea’s Cradle
4 [TE] Wasteland
1 [MM] Tower of the Magistrate
// Creatures
4 [CFX] Noble Hierarch
4 [RTR] Deathrite Shaman
4 [WWK] Stoneforge Mystic
4 [M11] Squadron Hawk
4 [FUT] Tarmogoyf
1 [M14] Scavenging Ooze
1 [ARB] Qasali Pridemage
1 [LRW] Gaddock Teeg
1 [FD] Eternal Witness
1 [TSB] Spike Feeder
4 [CFX] Knight of the Reliquary
1 [MBS] Thrun, the Last Troll
// Spells
4 [CHK] Sensei’s Divining Top
4 [4E] Swords to Plowshares
4 [LRW] Thoughtseize
2 [ROE] Inquisition of Kozilek
4 [MBS] Green Sun’s Zenith
2 [BOK] Umezawa’s Jitte
4 [RTR] Abrupt Decay
1 [SOM] Sword of Body and Mind
4 [DKA] Lingering Souls
4 [ISD] Liliana of the Veil
1 [NPH] Batterskull
// Sideboard
SB: 1 [ARB] Qasali Pridemage
SB: 1 [LRW] Gaddock Teeg
SB: 3 [M14] Duress
SB: 2 [NPH] Surgical Extraction
SB: 2 [ALA] Ethersworn Canonist
SB: 3 [DKA] Thalia, Guardian of Thraben
SB: 3 [BNG] Spirit of the Labyrinth
コメント
もったいない・・・。
未練に追加のクロックで迷ってて鷹を選んだ感じですね。リリアナ対策を未練だけでは不安なので2種欲しくて。
ネズミや苦花と違ってcipで仕事をするので衰微で対処されず、終盤引いても強いのがすごく魅力的です。